裏表ワンセルフ | ナノ





結論からいうと私は昨日のことから、無理に岳人のことを嫌いになるのは諦めた



かといって、亜美から岳人を奪いたいとか思ってるわけではなくて




この気持ちが少しずつでも、消えていくのを待ってることにした。




避けてるだけじゃ、きっとこの気持ちがなくなるわけがないから



無理に避けるのはやめようと思った。




岳人や亮ちゃんにも心配かけちゃったしね





でも、一緒に過ごしてて嫌いになるっていうのも難しいものなんだね





だって、まだあなたのことを想ってる私がいる。





あぁ、本当私ってダメだなぁ





「ねぇ、名前ちゃんはどっちだと思うCー?」





「へっ?あっ、ごめん聞いてなかった!!




どーしたの?ジロちゃんと亮ちゃん?」




「Eー!だからぁー、がっくんならどっち選ぶと思う〜?ってことだCー」




「?何が??」




「がっくんが俺ら3人との遊びをとるか、亜美ちゃんとのデートをとるかって話だC〜!」





「えっ?予定がぶってんの?」




「そーらしーんだよ、で、岳人がどっちの約束守るんだろーなって。




名前はどー思う?」







「んー、やっぱり亜美じゃない?




彼女だし」





そう、岳人のことだし大好きな彼女の亜美との約束を守るだろう




「だよなぁ、俺たちもそっち派」





岳人抜きで行くかぁなんて、亮ちゃんとジロちゃんと話合ってると、亜美がやってきた。





それにいち早く気がついたジロちゃんが亜美にも私へ言った質問とまったく同じ質問をしだした。




それっ、亜美に話てもいいんだろうか…?




「私は岳人君は名前ちゃん達との約束を守ると思います。」




「E〜?彼女との約束を後回しにいてまで〜?」




「はい!岳人君は友達思いですし、特にその約束の相手が大切な幼馴染の皆さんですから!」




「亜美〜!!悪いんだけど、今週の約束さぁ〜



…ってあれ?



皆で集まって何やってんだ?」




「世間話ですよ、で、岳人君どうかしたんですか?」




「あっ、そうそう悪いんだけどさぁ、今週の約束さ来週にできねぇ?




こいつらとの約束とかぶっちまって…」





「ええ、全然いいですよ。




では、来週楽しみにしてますね!」




どうやら、亜美だけが本当の岳人のことがわかってたらしい。



すごいな、亜美はまだ付き合って少ししかたってないのに




ずっと一緒にいた私達より岳人の本質が見えてる





君を一番理解してるつもりだったけど



(一番理解してるのは)





(ワタシじゃなくてアノコだってことに)




(嫉妬しているワタシは)




(どうしたらいいんだろう)

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