裏表ワンセルフ | ナノ





私はこの前決意した。




心から岳人と亜美のことを応援することと




気づいてしまった私の想いに蓋をすることを。





これからは、岳人の隣には亜美がいる




それが、当たり前のこと。





それに慣れていかなきゃいけないこともわかってる。



そのために岳人を少しでも嫌いになろうと思って



岳人のダメな所をいっぱい探した




見つかったけど、嫌いになれるわけでもなかった……



はぁ、嫌いになれればいいのに…





「はぁ…。」




「名前、何ため息なんかついてんだ?




なんかあったのか?話ぐらいは聞くぜ?」




「あっ、亮ちゃん……」





どうやら、無意識のうちにため息をついてしまったらしい。



亮ちゃんと言うのは岳人同様小さい頃からの幼なじみだ。





あと一人、ジロちゃんって子も入るんだけど





まぁ、今は置いとこう。




「んーん、なんでもないよ!



心配してくれてありがとー!!




亮ちゃんは昔から優しいね」




「んなことねぇーよっ!











てかよ、名前と岳人なんかあったのか?



前みたいに一緒に居るとこ見ねぇーし



なんか、名前に避けられてる気がするって岳人が言ってたぜ?」



「っ!!!!!!」



岳人気づいてたんだ。




岳人が少しでも私のことを気にしてくれたことが






嬉しくて、





でもそれ以上に




私は悲しくなった。






岳人がそんなに優しくなければ、嫌いになるの






簡単だったのにな
 




今更嫌いになれるわけがなかったよ




(また泣きそうになったワタシは)




(きっとまだキミのことを…)





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