8.君の涙にキスをした
突然の雨で結局四天宝寺との練習試合は終了してしまった。
せっかく再開した光とお別れするのは少しさびしいから最後に挨拶をしようと思って光のもとへ行った。
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四天宝寺が集まっている場所では、何人かが光を囲んで何かを問い詰めてる
光はものすごいしかめっ面をしてるのにそれにも動じずニヤニヤしながら光を問い詰める白石先輩と金髪の先輩と緑のバンダナの先輩。
その周りでは赤髪の子がお坊さんみたいな人と楽しそうに話してたり、その様子を微笑ましそうに見ている背の高い人がいたり、くねくねと動いてる男の人(?)がいたりとなかなか濃いメンバーが揃っていた。
どの人も個性的なのにどこか深いところで気持ちが繋がっていて、バラバラに見えるけど実はみんな通じ合っているんだろうな、
…なんてまだ知り合いとしても認識されてないだろうのに思った。
だって昔はあんなに人嫌いだった光が少しだけど笑っているから。
急に光がものすごく遠くに感じた。
私の知らないところで光は成長してたんだ。
…それに比べて私は何か成長できたかな?
ねぇ、教えてよ。光。
…なぜか赤也に無償に会いたくなった。
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