名前を呼んでくれるだけで
笑いかけてくれるだけで
ただそれだけでよかったのに

抱きしめてくれるだけじゃ
甘い言葉をかけてくれるだけじゃ
もう足りないの




皆が直射日光の当たるグラウンドで練習をしている中、私は部室にいた
マネージャーとして部室の片付けや資料の整理
ちゃんとすることはあったのだけれど
ふと、彼氏である士郎のロッカーが気になった
マンガとかではよく、エロ本が入っていたりするものだ

はやる鼓動を抑えつつロッカーを開ける
キィ、と少し古びた音をたてて開いたそこは至って普通であった
エロ本が入っているわけでもなく、散らかっているわけでもなく
ジャージに制服にと、学校に必要な物しか入っていない
あと、士郎の匂い

その匂いで何かに火がついた


――――――――――


「、ん…ッ」

右の手で秘部を触り、左の手で士郎のジャージを抱きしめる
士郎がいつもしてくれるのを思い出しながら愛撫を続けた

その匂いが私を狂わせて
何かに酔ったように刺激を与え続けた


「ッあ、しろ…」


もうイく、と思ったときに背後から声がした


「呼んだ?」


士郎が入って来たことに気がつかず、自慰を見らたことに焦っていると士郎が優しい匂いが私を抱きしめる

「僕が居るのに一人で楽しんじゃうなんて、イケナイ子だなぁ」
「僕のジャージの匂いに興奮してたんでしょ?」
「本当に君はイヤラシイ子だなぁ」


そして耳元で囁く士郎、その声と言葉に犯されていく
他には何も耳に入らない
そして、また一言


「どうせなら…、二人で楽しもうよ」


その士郎の言葉に頷くと、士郎は嬉しそうにまた囁いた


「沢山、可愛がってあげる」



可愛がって欲しいの

1209...Dearsex kiss