彼の話





とある愛されカップルの会話

くろもと月詠の話


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「なあ、ちょっとした独り言なんだけどよ、まぁ聞いてて。俺にはとぉぉっても可愛い彼女がいる。優しくって気が利いて他者に敏感で、怖がりで臆病なトコも愛おしい。それにさ、考えてみりゃ臆病ってのは傷つきたくないってのが真っ先に出てくるのが一般的だが、俺は違うね。誰よりも優しいから臆病なんだ、傷つきたくないってのもあるんだろーけどさ、傷つかせたくないから、ビビって怖がって、距離を置くんだろ?なんで知ってると思う?そりゃ好きだからに決まってんだろ!なんてったって愛は世界を救うんだからな!それに最初に気が利くって言ったろ?俺って鉱物しか食えねぇんだけど腹減ったわーってタイミングで良いヤツ出してくれるんだよ!まじまじベストなタイミングで!もー俺のこと見てくれてんだなって思うと惚れ直しちゃうよな!目悪い癖にちゃんと見ててくれる、あのキレーな目が俺を見てって思うと嬉しくて嬉しくて!自分の目が宝石だからって狙われたりするけど、そんなん、俺が全部ぶっ倒してやっから!安心してていいからな!後はなー」





「もももう!それ以上はやめてぇぇぇ!」




月詠が照れて顔を隠す。俺はそんな月詠が愛おしくて後ろから抱きしめて座ってたけど、正面から見たくなったから、クルッて回してみようかな、なんて考えて髪にキスをした。


今どんな顔してるかな?

あー、好きだ、ほんとに好きだ
月詠を好きになって幸せだなあ






-End-

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