流れる活字 2012/06/17 22:54
なんとなく更新。
最近の出来事といえば
山田詠美さんの「色彩の息子」を読みました。
この方の作品はいくつか読んでいますが、タイトルの付け方がなんとも好みです。
この本は短編集なのでそれぞれの作品にタイトルが付いているわけですが、どれも素敵。
一見するだけでは意味のわからない言葉の羅列が、作品を読むことで象られてゆくのです。その作業がとても心地好い。カチ、とパズルのピースがはまるように、最後には繋がるのですから。
特に印象に残ったのは、「高貴なしみ」と「病室の皮」。
心を優しく抉るようなパンチの効いた作品でした。私にとっては。
しかしどの作品も自然と心を持っていかれる、引力のようなものがある気さえしますねー。
気付いたときには感情移入してました。
山田詠美さんといえば、私が読んだ小説の中で一、二を争うほど好きな作品「ぼくは勉強ができない」も、この方が書いたものです。
どこかに時田くんのようなひとはいないだろうか。
格好良いんです。時田くん。
久しぶりに小説を読んだのですが、やはり刺激になりますね。語彙を増やす訓練にもなるかしら。
また新しい本を探しにブックオフに行こうと思います。
それでは今日はこのへんで。
おやすみなさい。よい夢を。