文字を乗せただけの紙 2013/04/03 14:32

とてもお久しぶりなブログ更新。

たまには何か書こうと思って気まぐれに更新してみます



私生活の方はこれといった面白い出来事もないので、最近読んだ本の話でもさせてもらおうかしら

※無駄に長くなりました
お暇な方だけお付き合いください…


まずは、野いちごのプロフィールでもオススメしている「夜は短し歩けよ乙女」。著者は森見登美彦さん、角川文庫です。

先日ブックオフで漫画化された作品も見つけたし、今調べてみたらどうやら舞台にもなっているようですね

普通の冴えない大学生の恋愛小説かと思いきや、コメディでもありファンタジーでもある、多面性を持つ作品でした
先輩のゆるぎない恋心と共に巻き起こる実に不可思議な出来事の数々
魅力的な登場人物

全体的に、大衆性を感じる物語でした
もちろん良い意味で

ストーリー性が強くてとても読みやすいので、固い文学作品が苦手な方にもおすすめできると思います

とにかく一番言いたいことは、黒髪の乙女が魅力的過ぎるということです
慎みを持った京美人でありながら少女のような可愛らしさを兼ね備え、それでいて怖いもの知らずな一面もある肝っ玉の据わった乙女
よくもまあこんなに素敵な女性を生み出せたものだと感心してしまうほどでした



さて、お次は
変身/カフカ 新潮文庫
を読んだ感想でもお話ししましょうかね

フランツ・カフカの作品の中では一番有名な作品なんですかね
私はこれ以外知らんのですが

ずっと読んでみたかった作品なのですが、やっと機会があったので読みました

なんというか、鈍く衝撃的な作品でした
私の読解力が足りないために、彼がこの作品で何を書きたかったのか、考察が難しいです
グレーゴル・ザムザは不運で不幸だったのか、それとも。

考察をしようと思えばいくらでもできそうな、作品としての余白があまりにも多い物語だと感じました
その余白の分だけ読者は考え、読み返し、また考え、この作品の魅力に嵌っていくのでしょう

私的には、結末は少し意外でした
まあ考えれば当然そうなるのでしょうけれど
でもやっぱり少し哀しいかなあ

考察を深めたくなる作品でした




シャーロック・ホームズの冒険/コナン・ドイル 新潮文庫

一度は読んでおかないとと思っていたホームズシリーズ
よく調べもせずに、タイトルから勝手にシリーズ一巻だと思い込んで買ったのですが、どうやら違ったらしい
後々調べてみたら、これは短編集だったみたい
それでも楽しく読めましたけどね

ホームズの推理に感心しきりでした
読み進めながら私も一緒になって推理するのですが、いやーわからない
依頼人を一目見ただけで、ホームズはその人の職業やら出身地やらをぴたりと当ててしまうのです
華麗な推理が読んでいて気持ちいい
ユーモア溢れる物語
事件の裏に隠されたトリックや人間関係は流石の一言ですね
なるほど名作ミステリー

とりあえずシリーズ第一巻を読みたいです




嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん/入間人間 電撃文庫

ライトノベル、でいいのかな
軽いのかな

私は映画から入りました
主演の染谷将太さんと大政絢さんが好きだったので
「ヒミズ」を観て以来、染谷将太さんと二階堂ふみさんのファンなのです
大政絢さんも気になっている女優さんだったので、レンタルしました

映画では表現しきれない、軽妙でテンポのよい会話が実に面白かったです
咄嗟に返した言葉にしてはあまりにもユーモア溢れすぎとる

主人公みーくんのキャラクターが好きです
飾ってないのに、感情ないのに、心死んでるのに、まーちゃんが大切で、やっぱりやさしい
色々な意識が欠落しているからこその魅力だと思いました
不思議なものですね

こういう少し歪んだ感じのお話、結構好きです



トリツカレ男/いしいしんじ 新潮文庫

「ぶらんこ乗り」を少し前に読んで以来、いしいしんじさんのファンです
彼の色が前面に出ている、まるで絵本のように優しい作品でした

もうなんていうか、「素敵」の一言です
ジュゼッペがとにかく格好良い
少し間が抜けていて、どこか滑稽で、それでも憎めないトリツカレ男。
純粋過ぎてまっすぐ過ぎて、ちょっと切なくなったりもする

ジュゼッペももちろん素敵だったけれど、ハツカネズミもよかった
彼の相棒にぴったり
気のいい友人ってところかなあ
ジュゼッペの一番の理解者だと思います

とにかく素敵な作品でした
私なんかがオススメするまでもないと思いますけれど、オススメです



ラビット病/山田詠美 新潮文庫

んもーとにかくよかった
さすがですねぇ詠美さん

ゆりちゃんがとにかくキュート
ロバちゃんもキュート

詠美さんのタイトルセンスが大好きです
サブタイトルも全部よい
サブタイトルのわたし的一位は(この作品の中で)、「みみみ警報器」と「双子届」です

それから、この作品の中で一番感動したフレーズがあるのです
ちょっと紹介させていただきます


ゆりちゃん、きみのためなら、ぼくは死ねる。けれど、自分だけ死ぬのは嫌だから一緒に死ななきゃ。でも、死んだらつまらないから、やっぱり二人で生きて行こう。


意味ももちろん素敵なのだけれど、私が感動したのはその美しさです
なんて綺麗な文章なのだろうと思いました
特に強調されているわけでもない、つらーっと並んだ文字の一部なのですが、私にはこの一部分だけがやけに輝いて見えました
読点の位置までなんて完璧!
こんな文字列書けるようになりたいよー

「文学作品」って何を基準にして言うのか、私はよく解ってないのですけれど、こういう美しい日本語の列を作っている作品が文学作品と呼ばれていればいいなあと思っております

日本語が好きなのです
国語辞典が好きです

話が少し逸れてしまいましたが、「ラビット病」、素敵でした
恋愛小説なのだろうけども、どこか違う
家族愛とか、恋人への愛とか、ぜーんぶひっくるめた大きな愛を感じました
心がほわほわになる素敵な作品でした


ここ二ヶ月ほどで読んだ本はこのくらいですかね

二ヶ月前にブックオフで二十冊近く買い込んだのです
本当重宝しますよブックオフ
少し前はユーズドが苦手で倦厭していたのですが
いかんせん本って、たくさん買うと値段が馬鹿にならないですからねー
最近はもっぱらブックオフです
読めればいいや、くらいのところまで来た
でもでも、「これは繰り返し読むな」という確信がある本は新品を買って大切にしています
古本でももちろん大切にしますけども

ちなみに現在読み進めている最中の本は、
「人間失格/太宰治」
「GOSIKU―ゴシック・その罪は名もなき―/桜庭樹」
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上)/J.K.ローリング」
です
何冊かを平行して読む派だと最近気が付きました
意識してなかったから気付かなかった

ハリー・ポッターはもう何度も読み返しているのですが、定期的に読み返しちゃう
不死鳥の騎士団までは持っているのですが、それ以降は友人に借りて読みました
金曜ロードshow!のハリポタスペシャル嬉しいですね


もっとたくさん本を読みたいですね
いわゆる文学作品みたいなものを読み始めたのが高校からなので、まだ全然作品数読めてないのです

夏目漱石とか芥川龍之介とか有名どころをまず読んでみたい今日この頃


だらだらと長文失礼致しました
長すぎて、時間見つけて書くのに三日間くらいかかりました
もはやブログじゃない

ここまで読んでくださった方、ありがとう
ではでは、また〜

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