「覚」
「名前ちゃん、なんだ来てたの〜。」
「うん。」
「決勝戦、負けちゃったよ〜。」
「うん、見てた。」
「俺らが全国行くって思ってたのにさー。」
「うん。」
「まぁでもこれで俺も引退だし、今までほったらかしてた分、名前ちゃんに尽くそっかな〜。」
「覚」
「んー。」
「お疲れ様。」
「……うん。」

小さく呟き私の肩に頭を預ける彼は、いつもの姿からは想像もできないほど、私の目には寂しげに映った。



春高決勝戦後の天童と彼女
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