本日2月14日はバレンタイン。
今年は日曜日な上に、私がマネージャーとして所属する青葉城西高校バレー部は朝から丸一日練習です。
なので「少しでも士気が上がってくれれば」と、前日スーパーでお徳用チョコを大量に購入し、部員の数だけ小さくラッピングしました。

「お疲れ様です。どうぞ。」
「お、サンキュー。」

休憩時間など合間を見計らい、漏れがないよう部員の方々に配って回ります。

「松川先輩、お疲れ様です。どうぞ。」
「ん?」
「今日バレンタインなので。」
「ああ、ありがとな。……苗字ちゃん、みんなに配ってんの?」
「はい。」
「じゃぁやっぱ俺、いらねぇわ。」
「え?」

松川先輩、チョコ嫌いだったのかな。いやでも、やっぱりいらないって私からのチョコは欲しくないってこと、かな?もしかして私、松川先輩に嫌われてた?
不安がぐるぐると私の頭を駆け巡る中、

「俺さ、苗字ちゃんからは本命しか貰いたくないんだよね。」
「え、」
「だから、みんなと同じコレは受け取れません。」

私の片手を掴み、今さっき渡したチョコをポンと掌に置く松川先輩。
ニッと笑う松川先輩が目に入った瞬間、言葉の意味を理解し一気に顔が熱くなるのが自分で分かりました。



(自惚れちゃって、いいのかな。)

松川とバレンタイン
(2016 Happy Valentine's day!)
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -