「うぅーっ、やっと帰ってきたー」

1週間程前にクリーニングに出していた毛布が、本日漸く私の元へ返ってきました。

「よかったですね、戻ってきて。」
「うん、これでやっと安眠できる!」
「眠れてなかったんですか?」
「んー、不眠ってほどじゃないけど、ぐっすりは眠れなかった。」

私は毛布依存性と言っていいくらい毛布が好きで、一年中毛布にくるまって寝ていますが、そんな私を京治はいつも変なものを見るような目で見てきます。(夏場は特に)
でもそんな視線には目もくれず私は毛布に抱きつき手触りを堪能します。

「ん〜、この肌触り堪らないっ!」
「そんなにいいんですか?」
「うんっ!」
「俺は」
「?」
「名前さんの触り心地の方が好きですけど。」

そう言って後ろからぎゅっと抱き着き耳元で囁く京治に、思わず毛布が手からするりと膝に流れました。



赤葦と毛布依存性
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -