リカルドSSS夢(ちょっとR18要素あり)



スルリ。耳に心地良い衣擦れの音に意識が浮上する。
同時に空気が動き、傍らにあった温もりが離れる気配がして、咄嗟に手を伸ばした。


「わっ……なんだ、起きてたのかい?」

「……たった今な」


寝起きで掠れた声のまま答えれば、俺に捕まえられた彼女は喉を鳴らして笑う。


「何て言うか、さすがだね。伊達に傭兵で生計立てちゃいないって訳か」


昨日はあんなに遅かったのに。
そう続けて言う彼女に、手のひらが触れる彼女の素肌に、昨夜の事が思い出されて頬が僅かに熱を持つ。

確かに、今思い出してみれば昨夜はやけに興奮してガキのように快楽を貪り、結果夜明け前まで彼女を付き合わせてしまったのは事実だ。

情けないと思うものの、その反面、知り得なかった彼女を知った充足感もあった。
それは傭兵稼業や今までの生活の中で感じた事がないほど満ち足りていて、だからこそ不思議でもある。

彼女とは記憶さえ薄れるほど幼い頃からの昔馴染みで、ここ数年は性別さえ意識していなかった。

だが俺は男で、彼女は女だった。
普段の言葉使いや振る舞いからは、思いもよらぬ程に艶めかしい様は……俺が知るどの女よりも、女らしかった。



***


変なとこでぶったぎっててすみません。勇気と気力がなくて続きを書けませんでした(^q^)←
これを書いた時の自分が何を思って書いたのかも今となってはうろ覚えですが、恐らく大人の色気を書きたかったのではないかと思われます。
リカルドが髪下ろしたら壮絶な色気を醸し出す男前だと思うの!
でも私が書くには修行が足りませんでした。
色気を表すどころか、恥ずかしくて書けないだなんてそんな……orz

あ、リカルドのお相手は以前の拍手ログでも登場した、リカルドの昔馴染みである酒場のマスターです。
口調が中性的ですが女性です一応。
確か、この二人のその後を考えていた時に浮かんだ【だが俺は男で、彼女は女だった】の一文から派生した話でした。
羞恥心を乗り越えられたら続きを書きたい話でもあるので、いつか日の目を見れればいいなぁ(希望ですか)



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