15
「苑くん、ひなたちゃんこっちだよ!」
日曜日のお昼。
私たちは大型ショッピングセンターの中のレストランにいます。
この間、みんなに連絡を取った後にどこに行きたいか聞いてみたら、満場一致でこのレストランになりました。
レストランというよりバイキング形式なので、たくさんの料理を楽しめる。
そのため家族連れから学生、カップルなどたくさんのお客さんでにぎわっている。
「こんにちは沙和さん!」
「太陽は先に来ていたんだな」
「はい、姉ちゃんに聞いたら苑さんと行くって言ったので先に来たら、途中で沙和さんと会ったんで一緒に来ました!」
「ささ、二人とも座って!」
私の隣に太陽くん、私の正面にひなたちゃん、その隣に苑くんという席順で座った。
――――――――――――
「あのっ、沙和さんと庵お兄さんっていつから付き合ってるんですか?」
沙和さんと話していて前から聞きたいことを聞いてみた。
「あ、それ俺も気になってました!」
「私と庵くん?」
いつだったかなーと手元にある紅茶を一口飲む沙和さん。
さすがモデルさん。そんな姿もとてもきれい。
「私が16歳の時だから、丁度今のひなたちゃんたちと同じくらいの頃だよ」
「えっとじゃあもう5年以上は経ってるんですね」
「うん、今年で7年目だよ」
「「へー!!」」
「沙和さんと庵兄ってそんなに長く付き合ってたんですか!?」
ここでまさかの苑の一言。
「そうだね。苑くんたち初めて会ったのは私が20歳になってからだから3年前になるんだね」
「はい。俺てっきり3年くらいだと思ってました…」
「庵くん軟派だからね(笑)」
沙和さんがそう言うとあぁ…と納得してしまった私たち。
「でも、」
「「「???」」」
「そういうところも含めて好きになったんだけどね」
そう言って笑う沙和さんはとてもきれいだった。
―――――――――
〜補足〜
公式で庵兄の年齢が20代半ばとしかでていないので、このサイトでは25歳ということにしました。
また夢主を23歳。つまり二人は2歳差で高校1年と3年の頃に付き合い始めたことにします。
prev / next