君色、愛色 | ナノ

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「苑くん、ひなたちゃんこっちだよ!」

日曜日のお昼。

私たちは大型ショッピングセンターの中のレストランにいます。

この間、みんなに連絡を取った後にどこに行きたいか聞いてみたら、満場一致でこのレストランになりました。

レストランというよりバイキング形式なので、たくさんの料理を楽しめる。

そのため家族連れから学生、カップルなどたくさんのお客さんでにぎわっている。

「こんにちは沙和さん!」

「太陽は先に来ていたんだな」

「はい、姉ちゃんに聞いたら苑さんと行くって言ったので先に来たら、途中で沙和さんと会ったんで一緒に来ました!」

「ささ、二人とも座って!」

私の隣に太陽くん、私の正面にひなたちゃん、その隣に苑くんという席順で座った。

――――――――――――

「あのっ、沙和さんと庵お兄さんっていつから付き合ってるんですか?」

沙和さんと話していて前から聞きたいことを聞いてみた。

「あ、それ俺も気になってました!」

「私と庵くん?」

いつだったかなーと手元にある紅茶を一口飲む沙和さん。

さすがモデルさん。そんな姿もとてもきれい。

「私が16歳の時だから、丁度今のひなたちゃんたちと同じくらいの頃だよ」

「えっとじゃあもう5年以上は経ってるんですね」

「うん、今年で7年目だよ」

「「へー!!」」

「沙和さんと庵兄ってそんなに長く付き合ってたんですか!?」

ここでまさかの苑の一言。

「そうだね。苑くんたち初めて会ったのは私が20歳になってからだから3年前になるんだね」

「はい。俺てっきり3年くらいだと思ってました…」

「庵くん軟派だからね(笑)」

沙和さんがそう言うとあぁ…と納得してしまった私たち。

「でも、」

「「「???」」」

「そういうところも含めて好きになったんだけどね」

そう言って笑う沙和さんはとてもきれいだった。

―――――――――

〜補足〜
公式で庵兄の年齢が20代半ばとしかでていないので、このサイトでは25歳ということにしました。
また夢主を23歳。つまり二人は2歳差で高校1年と3年の頃に付き合い始めたことにします。







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