君色、愛色 | ナノ

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※ほとんど会話文です。


「あ、もしもし太陽くん?お久しぶりです沙和です!」

《「え、あ、はい!太陽です!こんにちは!」》

「フフッ、こんにちは。急に電話してごめんね?」

《「いえ!大丈夫です!えっと、どうかされたんですか?」》

「今度の日曜日って時間あるかな?前に話してたご飯行こうかなーって思ったんだけど…」

《「ホントですか?!日曜ヒマです!」》

「本当!よかった!時間と場所はまたあとで連絡しても大丈夫かな?」

《「はい、分かりました!待ってます!」》

「それじゃあ、またね!」

《「はい」》

よし、太陽くんはOKっと。

次はひなたちゃんに電話しよう。苑くんも一緒にいるかな…

ま、とにかく電話だ。

呼び出し音が鳴るがひなたちゃんは一向に出ない。

また後でかけ直そうと通話終了のボタンを押そうとしたら、

《「も、もしもし!」》

と、聞こえたので急いでケータイを耳元に持ってきた。

「もしもし、ひなたちゃん?こんにちは沙和です」

《「こんにちは沙和さん!電話に出るの遅くなってすみません!(汗)」》

「気にしないで!急に電話した私も悪いんだし。ところで今、一緒に苑くんもいるかな?」

《「苑ですか?はい、一緒にいますよ。変わりましょうか?」》

「あ、大丈夫だよ!苑くんいるならちょうどよかった!今度の日曜って二人とも時間あるかな?」

《「日曜ですか?ちょっと待っててくださいね」》

(苑ー!今度の日曜ってヒマ?)
(日曜?うん、ヒマだよ!)
(そっか、よかった!ありがとう!)
(???)

《「もしもし、お待たせしました!」》

「ううん、大丈夫だよ!で、どうかな?」

《「私も苑も大丈夫ですよ!」》

「ホント!よかった!」

《「でも急にどうしたんですか?」》

「前に一緒にご飯に行く約束したの覚えてるかな?」

《「ハイ!覚えてます!」》

「その約束を果たしたくて!太陽くんには了承得たからひなたちゃんたちも大丈夫かなって思って!」

《「なるほど!でも、どうして苑も…?」》

「ほら、今日苑くん誕生日でしょ?毎年プレゼント渡してるんだけど、今年はひなたちゃんがいるからあんまりでしゃばったことはしたくなくて…」

《「なるほど!…ん?」》

「どうかしたの?」

《「あの…お尋ねなんですけど沙和さん、今日苑の誕生日って知ってたんですか?」》

「?、うん知ってたよー!」

《「!!!、そ、そうですか…」》

「えっと…私まずい事言っちゃったかな?」

《「いえ!私の問題なので気にしないでください!」》

「そ、そう?それじゃあ、時間と場所はまたあとで連絡するって苑くんにも伝えて貰ってもいいかな?」

《「はい、わかりました!」》

「それじゃあ、またね!」

《「はい、さようならー!」》

よし、これでみんなOKっと。


(なんで私沙和さんに苑の誕生日聞かなかったんだろう…)
(ひなたー、沙和さんなんて?)
(あ、今度の日曜にごはん連れて行ってくれるって!)






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