君色、愛色 | ナノ

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「沙和ちゃん、はい。遅くなっちゃったけど」

ご飯を食べて、片付けも終わり、テレビを観ていると庵くんが小さな箱を持ってきた。

「わっ、ありがとう!開けていい?」

「もちろん」

庵くんの返事を聞き、ラッピングを丁寧に外していく。

「コレ、私が好きなブランドの!」

中には私の好きなブランドのピアスが入っていた。

「沙和ちゃん、この間ピアスなくしたって言ってたでしょ?それにこのデザイン、沙和ちゃんによく似合うと思って」

「嬉しい!ありがとう!さっそく付けてもいい?」

「どうぞどうぞ。付けようか?」

「うん、お願いします」

ピアスを庵くんに渡し、耳に付けてもらう。

「うん、似合ってるよ沙和ちゃん」

「ありがとう!大切に使うね!私もプレゼント取ってくるから待ってて!」

庵くんにそう言って急いで部屋に戻り、プレゼントを取って、庵くんの元へ。

「はい、どうぞ」

「ありがとう、開けてもいい?」

「うん!」

そう言って、庵くんも丁寧にラッピングを外す。

「庵くんがお仕事の時に邪魔にならないものがいいかなって思って。それにこのネックレス、すっごく庵くんに似合うと思ったんだ!」

「嬉しい、ありがとう。俺も大事にするね」

「うん!」

1日遅れのクリスマスプレゼント。





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