君色、愛色 | ナノ

11


カーテンの隙間からこぼれる光で目が覚めた。

隣にいる庵くんはどうやらまだ眠っているようだ。

二度寝しようか悩んだけれど、時間も時間だし起きることにした。

シャワーを浴びて、そのあとご飯を作ってたらきっと庵くんも起きるだろう。

そんなことを考えながら周りに散らかった服をかき集めてお風呂に向かった。

―――・・・

「んっ…」

隣にあるはずの温もりが無くて目が覚めた。

微かに水の音がするので沙和ちゃんはお風呂だろう。

沙和ちゃんが起こしに来てくれるまでもう一眠りしようと瞼を閉じた。

―――・・・

「庵くん、起きて!」

「んー…」

沙和ちゃんに体を揺すられて重たい瞼が開いた。

「おはよっ!」

「んっ、おはよ、身体辛くない?」

「うん、平気」

「そっか、よかった」

ベッドに腰かけていた沙和ちゃんがカーテンを開け、部屋には眩しい光が差し込んできた。

「ご飯食べよっか!」

「うん」

そして、朝御飯を食べに向かう。



(あ、やっぱり先にシャワー行ってくる)
(うん、わかった!準備して待ってるね!)
(お願いします)


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