無邪気にキスして(クーザ)


「名前〜?」
「何〜?」

暑い中、練習場で寝転がりながら休んでいるとクーザが私にタオルを被せてきた。何をするんじゃ。思いっきりタオルを投げ返そうとしたら、ひんやりする。

「あれ、冷たい?」
「へへっ。名前暑さでバテないように作ってきた」
「ありがとう」

お礼を言って、冷たいタオルを首元に巻き、床に寝転がる。床もひんやりとしていて、気持ちい。

「それじゃ、寝るね」
「ちょっと待ってよ」
「え、なに?」

慌てて私に駆け寄り、クーザは顔を覗き込んでくる。何、何。と慌てて飛び起きると、ゴチン。とクーザとぶつかる。

「いったぁ〜」
「ってぇ〜」
「大丈夫?クーザ?」
「大丈夫大丈夫。それより、抱きしめてもいい?」
「いいけど?」

腕を引かれてクーザの胸に飛び込む。胸の鼓動が伝わってきて、何だか擽ったい。上を見上げれば、ちゅっと唇にキスをされる。

「もっとキス、していいよ?」

年上なのに可愛く首を傾げれば、「ずるいよ〜名前」と笑いながら、何度もキスをされた。