優しいキスをして(乱太郎)



「暑い…」
「夏なんだから仕方ねぇだろ!」

乱太郎に言われ、そりゃそうだ。と思い黙る。今年は梅雨の時期なんてあったけ。と思うくらい、雲りが続き夏がやってきた。天気予報も暑さが増していきます。とお天気のお姉さんが言っているくらいだ。暑いに決まっている。

「…」
「無言でスカートをめくりながら当てるな!」
「暑いんだから、仕方ないじゃん!」

制服のスカートをめくりあげて、扇風機に当てていれば顔を赤くしながら乱太郎に注意される。もう、暑いんだから我慢してよ。というか、さっきからちらちら見てくるのは、多分…。

「ははーん。もしかして、お姉さんのパンツが気になるのか」
「そ、そんなんじゃねぇ!というか、そういう風に学校でもやっんのか?」
「やってるとしたら、妬く?」
「妬くに決まってるだろ!」

怒りながら抱きしめてくる乱太郎の意外な返答にドキッ。とする。いくら、女子高でも妬いてくれるんだ。私は乱太郎を抱きしめ返しながらも、唇に優しくキスをした。