窒息するまでキスして(ボア)


「ボーアー??」

いつもボアと子供達が練習している所に行くと、子供達しかいなくてどこにいるか聞いても「分からない」と言われ、仕方なくボアを探す。近くの駐車場をどこを探しても見つからなくて諦めかけていたところ、ボアの声がして走って行くと路地裏で必死に息を苦しめていた。

「大丈夫!?」
「名前!」
「苦しそうだけど…」
「触るな…っ」

触ろうとしたら、拒否られて手を弾かれる。どうしたんだろう。心配だよ。そう声をかけようとしても、今のボアには聞こえないかもしれない。私は「先に帰るね」と言えば、背を向けて子供たちが練習している駐車場へ戻ろうと、手を握られる。

「ごめん。ごめん」
「どうしたの?」
「俺、名前を見ると胸が苦しくなるんだ。多分、#name1#の近くにいたら俺、暴力的になるかもしれないんだ」
「そんなことないと思うな」
「なんで」
「私もね、ボアと同じ気持ちだから」

ボアの手を私の心臓があるところまで持っていく。この行為結構恥ずかしいけど、仕方ない。ボアを分からせるためだ。

「俺と同じだ」
「でしょ?これはね、好きっていうことなんだよ」
「す、き?」
「うん。好き」
「じゃぁ、こういうこともしていいのか?」

何。と聞く前にいわゆる壁ドンをされて、キスをされる。何回も何回も窒息するんじゃないかっていうくらいキスをされ、やっとキスが解放されたと思ったら私はその場にへたり込んでしまった。

「名前って案外、体力ないんだな」
「そりゃ、ボアがあんなにキスをしてくるからでしょ〜!」
「ごめんな。おかげで心がスッキリした。行こう」

スッキリしたような顔をしたボアに手を引かれ、私は立ち上がらせると私達は子供達が練習しているところへ戻った。