今日は、義人くんの誕生日。



仕事が終わった後、
義人くんに連絡を入れる。


時計を見れば、
時刻は8時。

 
 
 
義人くんは、
今日は新曲のレコーディング。


順調にいけば、
夕方には終わると言ってた。





「流°、仕事終わったら連絡して。
迎えに行くから」





私達は、義人くんの誕生日祝いに、
義人くんが以前仕事で行って気に入ったという、
こじんまりしたホテルにあるレストランで
食事をする約束をしていた。
 
 
 

メールを送信してしばらくすると、
間もなく携帯が震えた。



「もしもし、流°?」



「うん、遅くなってゴメンね?
今、やっと仕事終わった」



「今日はEスタジオだったよね?
今から迎えに行くから。
10分位で着くと思うから、前で待ってて」
 
 
 
私は、幸せな気分で
携帯を閉じた。
 
 
 



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