「お隣からお醤油もらってきてくれないかな」「へ・・・」吐息交じりにささやかれた言葉に、間抜けな声が出た。「名前ちゃん普段料理しないから家庭的なものが食べたいかな、と思って」肉じゃが、と見せられた鍋に開いた口が塞がらない。オカンか!!!!「でもお醤油切れてたから、お隣から・・・」そこでやつは神妙な面持ちになった。「お隣、僕だった」そう言って照れたように微笑んだ。天然か!!!!めまぐるしく変わる状況にため息をつく。prev nextback