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1週間我慢しよう。
お母さんとお父さんが戻ったら、すぐに実家に避難するんだ。
もしやつに何かされそうになったら叫ぼう。

「あ・・・」
ストーカーが発したつぶやきに反応すると、やつの手には鈍く光る包丁。
それを持ってじりじりとにじり寄ってくる。
いやいやいやいや!
嘘でしょ!?
あまりの出来事に声が出ない。
「ねえ、名前ちゃん。お願いがあるんだけど・・・」
ひやんやりとした包丁の背が頬に当たる。
すーっとそれでなぞられ全身が粟立つ。
至近距離の青い瞳が妖しさを増して、耳元に寄せられた唇。

私、死ぬの・・・?

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