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「お疲れさまでした!」
精一杯の笑顔で挨拶をする。
今の私は、将来自分のお店を持ちたいと思っている、絶賛修行中のフリーター。
という、設定。
きっとそんな人なら、何でも一生懸命に取り組むんだろう。

大学に入ってバイトを始めたのはいいけど、休む暇もない。
なんとなく進学して、なんとなく毎日が過ぎて行って・・・。
無駄に人生を消費しているような気がする。
バカバカしいったらない。

真っ暗な家に入ると襲ってくる虚無感。
これだから、だめなんだ。
素に戻るな。
誰かに成りきれ。
そうすれば、余計なことを考えなくていい。

だけど、そんな日々は一瞬にして終わりを迎える。

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