ひっこんだ術の意味は無い





譲治さんリクエスト
年上(風間さんあたりや東さんあたりと同じ年とかだと嬉しいです)の夢主と追った追われたな関係
とのことで日常話
試作用の〜の下りは妄想です






正体不明になった二宮くんを引きずれば「そっちは嫌だ」と延々呟いていた。
進むたびに二宮くんのズボンのポケットから小銭が落ちていくし、紙くずと化したレシートが上着の裾から落ちる。
諏訪さんが無理矢理飲ますせいだと思っても、面白くて誰も止めない。
二宮くんが「アスファルトきもちいいな…。」と言ったのを確かに聞き足を止めて、一度見る。
動く気配はなく、足を何度か引っ張っても唸りもしない。
ポケットに入った携帯が鳴って、無言で出る。
耳元で寄った風間さんが泣き叫んでいて、後ろで諏訪さんが爆笑してる声が聞こえた。
面白いのでそのまま聞いていても、風間さんは一向に泣き叫ぶのを止めようとしない。
「ねえ風間さん、どうしたの?」
そう聞いても、意味のわからない泣き声しか聞こえなかった。
泥酔した風間さんが胃の内容物を諏訪さんにブチ撒けないことを祈っても、たぶん無理だろう。
まあいいかと引きずろうと進もうとすると、すぐ横にあるお好み焼き屋の扉が開いて、大きなマスクをした店の人がこちらを見た。
「あ、ごめん風間さん切るね」
電話の向こうにる只の小柄な黒髪の青年と化した風間さんにそう言っても、伝わる確信がない。
携帯から耳を離しても喚き散らす声が聞こえて、明日が不安になった。
自主休講をする風間さんの代返を誰がやったのか、そのうち諏訪さんに聞こう。
ほろ酔いにもならない頭で、発狂した女が男を息絶えるまでしばいてしまった現場に見えたのかもしれないなあと思っていると、店の人がマスクを下げてこちらへやってくる。
私が引きずる人物を見下ろし、無言で携帯のシャッターを押して呟く。
「二宮。」
この状態でも二宮くんだと分かるということは、とマスクを下げた店の人に聞きだす。
「知り合い?」
「顔は知ってる。」
店の人の顔を、まじまじと見る。
体は細いけど鼻が高くて、決して釣り目ではなく眼光そのものが強いといったほうがいいような目つきをしていた。
二宮くんと同年代にしては少し細く見える店の人が、二宮くんを顎で指す。
「どうすんの、それ。」
「駅のベンチに置いていこうかと」
素直にそう言うと、店の人がぶはははと笑い出した。
鋭い目が楽しそうに輝いて、これから進む方向を一瞥する。
「ここ抜けた公園に噴水あるだろ、あん中置いていけよ。朝六時になったら自動的に水がゲロみたく噴出すから、二宮には丁度いいだろ。」
思わず爆笑して二宮くんの足を離せば、アスファルトに長い足が落ちた。
それでも動かない二宮くんを見て更に笑えば、店の人が私に突っ込む。
「さっきカザマって言ってた?」
「ん、ああ、電話聞かれてましたか、この人と私の知り合いですよ」
正体不明になった二宮さんに目をやれば、店の人が珍しそうな顔をした。
「あんた、ボーダー?」
思いも寄らぬ単語を聞いて、一瞬驚く。
関わりがあるだけで見抜かれることはまずないし、二宮くんは確かにボーダーの人と遊ぶことが多い。
それを知られているということは、ボーダー内部じゃないとまず在り得ないことだ。
二宮くんはそんな有名人だったかと思い、店の人を再びまじまじと見る。
歳が近いようには見えないし、店から出てきたなら地域密着型の人なのだろうか。
嘘はよくない、と正直に話す。
「そうだよ、本部には最近顔出してないけど」
「どこの支部?鈴鳴?」
違うと言えば、店の人から答えが返ってきた。
「俺もボーダー。」
「へえ!なまえと申します」
早速名乗れば、店の人も名乗ってくれた。
「影浦。」
鋭い目つきをした影浦くんは正体不明の二宮くんにもう一度シャッターを切った、と思えばビデオを撮影し始め、奇妙な光景に思わず笑った。






粗末なエコバッグに春秋に返す論文を入れて本部内を歩けば、面子が変わりに変わって面影もなかった。
知り合いは殆どいないし、いるとしても一線にいるから本部をうろうろしていることはない。
若い子が多くて、大人は浮くような空間。
響子ちゃんは相変わらず忍田さんに付きっ切りだろうし、会える気配がしなかった。
たまに背の高い人を見かけても、大人ではない。
思った以上に変わる空気に、新鮮さと不安さを感じた。
冬島さんくらいなら廊下に転がってないかと思ったけど、いない。
風間さんから聞いたことが合っていれば、残っているのは何かしらの形でボーダーの基盤にいる。
今のA級1位は太刀川隊。
色々と移ろうのだ。
私もそうでありたいと思いながら歩いていれば、見覚えのある顔をした子が私に向かって突っ込んできた。
アルコールが一滴も入っていなく明るいところで改めて見ると、歯がギザギザしている。
髪はボサボサだし、色々とガラの悪い感じがした。
でも、あの夜の出来事で影浦くんがどういう人かなんとなく分かったので、突っ込んできた影浦くんに勢い良く襲い掛かるふりをしてみる。
見事にノってくれて、向こうも手をシュッと前に出す。
エコバッグに一撃だけは避けるべく横に避けると、オイオイと絡まれた。
「なまえっていったか、オメーなんだ、二宮の女?」
開口一番デリカシーのないことを聞かれて笑って、そう思われるに至った経緯を思い返す。
あの時間帯に男の足を引きずる女なんて、そういない。
「うーん…同じことを望ちゃんに思った時期が私にもあったな…」
「なんであんな奴の面倒みてたんだ。」
「皆で飲んで、帰る方向が途中まで一緒だったから引きずってたの」
「運わりぃな、オイ。」
相変わらずぶはははと笑う影浦くんの顔を見て、思い出す。
「あーあーそうだ、あのあとね」
「噴水か?」
「あ、うん!置いてったよ!」
廊下に響く声量で笑い出した影浦くんを見て、つられて笑う。
あの時撮影したものを影浦くんがどうしたのか聞いてみたいけど、まず先に言うことがあった。
「風間さんから聞いたけど、影浦くんってA級まで上がったことあるんだってね!戦いのセンスあるんだね!」
褒めてみると、笑うのをやめて白地に照れ始めた。
顎の下にあったマスクに触れて、顔を背けられる。
「そうでもねえよ、弱いのが偶然Aにいたのを俺が散らしただけだ。」
「いやいや、望ちゃん相当強いよ?戦ったことあるでしょ?戦えるだけでもすごいよ」
おそらく対戦したことがあるであろう友人の名前を出せば、影浦くんがいきなり真顔になった。
「ファントムばばあはホントクソ。」
凄まじい言い回しに笑うと、腕にかけていたエコバッグがずり落ちる。
これを落とすまいと抱え、ばばあと呼ばれた望ちゃん、そして望ちゃんと同年代の私がおかしく思えてきた。
「影浦くん思い切ってるねー!」
冬島さんの雰囲気を少しだけ崩して、太刀川くんの緩さを雑にして、風間さんの髪をだらしなくして、春秋くんの顔つきを怖くしたような子。
それが影浦くんだけど、悪い子じゃないのは何となくわかってた。
「なまえって支部じゃねえの、なんで本部来てんだ。」
「春秋くんに借りてた論文出てきたから、それ返しに」
春秋と名前を出すと、不思議そうな顔をされた。
もしかして知らなかったかもと察する私に向かって、影浦くんが春秋の苗字を言い当てる。
「東春秋?」
「そうそう、風間さんと私って同期だから春秋くんとも知り合いなの」
二宮くんを引きずっていた日も、皆と飲みだった。
支部所属の子も頻繁に顔を合わせるから、本部を離れて寂しいと思ったことはない。
ただ、春秋くんに会うのは久しぶりだった。
畏まった影浦くんが、慣れていなさそうな言葉を使うための声を絞り出し始める。
「歳ちけぇと思って…………ました。」
いきなり敬語を使われ微笑ましくなり、影浦くんの歳を伺う。
「影浦くんは?」
「18。」
「フレッシュ」
「そうでもない。」
18歳くらいのときは、皆こんな感じだ。
今はこんなに若い子も、もっと若い子もボーダーに入る。
私の時よりも隊員の平均年齢が下がっているように思えて安泰を感じれば、影浦くんの携帯が鳴った。
影浦くんの細い手が携帯を掴んで画面を一瞥してから、私を見る。
「俺、ダチ探してっから。」
「うん、またね」
早足で友の元へ向かう影浦くんの背を見送り、春秋くんがいるラウンジへ向かう。
ラウンジ手前に若い隊員が屯していて、古い空気はどこかへ消えたと思った。

若い子ばかりなので、ぱっと見ただけで春秋くんを見つけられた。
これでいいのか悪いのか、決めるのは私だ。
春秋くんがいるテーブルに向かえば、私の顔を見て笑ってくれた。
「遠目になまえと影浦と話してるのが見えたんだが。」
そうして挨拶もなく会話。
いつも通りの春秋くんに安心して、立ち上がった春秋くんとエコバッグを手に持ち変えてから目を合わせる。
「うん、飲みのあと二宮くん引きずった話をしたでしょ、あの時の子」
種明かしのように言えば、春秋くんの表情が強ばった。
「あの話の隊員、影浦だったのか?」
頷いて、何かの不自然さを感じ取る。
春秋くんは確かに古株だけど、全員の顔をいちいち覚えているわけがない。
目に留まるということは、有望株の隊員。
そして顔の強ばり方。
何かがあると思いつつ、春秋くんにエコバッグごと差し出した。
春秋くんにエコバッグの中身をしっかりと受け取られ、本部へ赴いた理由を消化し終えた私は世間話をふっかける。
「実験どう?」
「まあまあだな、そういう面でも最近は珍しい体質が隊員加入するから、色々やりやすくなってきた。」
「しかし春秋くんが院まで行くとはねー、後の鬼怒田さんポジ狙うの?」
「俺は俺でいけるように頑張ってる最中。」
「名前忘れたけどさ、試作用の視覚情報支援型トリガーあったでしょ?あれ好きだったな、味方以外の動くものが全部モールモッドに見えるやつ」
「あれは作るのやめた。」
思わぬ言葉を耳にして、固まる。
春秋くんが何かを諦めるのは珍しく、諦めたと思っても再度手を出して成功させてたりするのに。
「なんで?使いやすかったのに」
私がすぐ口に出す性格を知っているから、春秋くんは隠さずに教えてくれた。
「実際の戦闘で視覚情報支援が通用しない状況が多いに在り得るのを見て、実際の戦闘で役に立たないと判断した。」
「数が多すぎるとか、そういう戦いで使うにはもってこいだと思うけど」
味方だけが人に見えて、あとは全部敵。
迷い無く倒せる分には楽なトリガーだったと思う私は、考えなしだ。
私のような余計な考えなしにもってこいだったからこそ、何故だと春秋くんに問う。
「ドローン搭載型ならいけるかもしれないけど、遠隔操作なら無駄だ、気づかれる。」
「そうかなあ、遠くからの攻撃とかに使えそうだけど」
難しいことを考えすぎていそうな春秋くんの目元はいつも疲れていて、久しぶりだというのに覇気がない。
昔から似たような雰囲気だったけど、こうもなってしまうのか。
本部は恐ろしいところだと冗談で思うと、春秋くんが何故か心配そうな顔をした。
「なまえが使いやすいあれは、さっきなまえが話してた影浦には通用しない。」
「通用しない?」
「そう、通用しない。」
「どういう意味よ」
「ある意味では迅も凌ぐ特殊体質だ、影浦のような体質が他にもいる可能性を無視できない限りは、あれをそのまま使うことはできない。」
何を言われているか、すぐにわかる。
「影浦くん、サイドエフェクト持ってたの?」
そうだと言う春秋くんを差し置いて影浦くんを思い返す。
見た目、ぱっと見はガラが悪い。
中身、気遣いやデリカシーはないけど悪い子じゃない。
背格好、細い。
何かあるとすれば内面にあるんだろうと唖然としていると、春秋くんが付け加えた。
「影浦と一対一でやれって言われたら躊躇う。」
「じゃあ凄く強いんだね」
A級にいったことがあると聞いていたから、強いのは間違いない。
見た目に表れないサイドエフェクトなんて、きっとたくさんあるんだろう。
迅くんもそうだった。
影浦くんがそうだと言われても、ピンとこない。
何かあると聞かされてしまうと恐れる気持ちが少し沸いてくる、そして沸いてきた気持ちを掻き消すのは影浦くんの笑顔。
上品とは言えない笑顔でも、底抜けの明るさを感じた。
まあいいやと自己完結し、論文を返し忘れていたことを春秋くんに盛大に謝る。
いいよと言う春秋くんの目は笑っていなかったので退散すれば、足早に去る廊下で携帯が鳴った。
二宮くんからの着信だったので、無視する。
このまま走れば個人戦ブース近くを通るので、ホラーゲームのように角から二宮くんが飛び出してこないか気をつけながら歩く。
若い隊員としかすれ違わず、自分の知る本部が走馬灯。
餅を焼いて火災報知機を鳴らす太刀川くん、中学生に間違われて乳製品をヤケ食いする風間さん、恋をする響子ちゃん。
きっとみんな、どっかこっか移ろう。
私も移ろってしまうのだけど、それに気づくのは移ろったあと。
個人戦ブースの目の前に来てから、二宮くんが飛び出してこないか目をやる。
ぱっと見て二宮くんはいなくて、むしろ別の人物が目に入った。

黒いぼさぼさと鋭い目。
向こうも私が分かったようで、私に声をかけてくれた。
「なまえ!オイ、なまえ、さん。」
丁寧に呼んでくれた影浦くんのために足を止め、手を振る。
歩いてきた影浦くんを再び見て、どこにもサイドエフェクトっぽいものが見当たらないのを確認した。
「なまえでいいよ」
「おう。」
もしも影浦くんが迅くんのように未来が視えているのなら、私のことも丸見え。
こういう人には隠し事をしたって無駄。
個人戦ブースから出てくる人の多さに気づいて近くのベンチに座れば、影浦くんも座ってくれた。
細い足が広がって、長いなあと見れば影浦くんに質問される。
「なまえはなんで支部にいんの。」
率直に聞かれ、素直に答えた。
「飽きたわけではないけど時間が、ね」
若いときは一日が48時間あればいいと言っていたけど、今そんなことになったら死んでしまう。
それくらい、大人になると若さと掛け離れる。
「春秋みたく院に行く気もなかったし、あ、春秋から聞いたんだけど影浦くん何のサイドエフェクト持ってるの?」
「クソ能力。」
間髪いれずユーモアたっぷりに返されてしまい、聞く術がない。
そのうち聞ければいいかと片付け、思うことを口にする。
「そういうのを多く目にしたわけじゃないけど迅くんが凄かったなー、まあ…」
こうやって思うことをすぐ口にするから、いけないんだ。
影浦くんが私を見たので、微笑み返す。
「時間なかったし支部行くか悩んでたときに迅くんの未来視に助言貰って、なまえはいつか人を助けることになるから本部にいなくてもいいよって少しネタバレしてもらえて支部に行ったの。
誰かを助ける職に就く気もなかったけど、まあいいかなーって、こんだけ何も考えないと本部にいても邪魔なだけだから!」
「そりゃねえだろ、エンジニアでもなんでもして本部にいりゃよかったのによ。」
私と影浦くん、どちらかの携帯が鳴る。
どちらも出る素振りを見せないから、たぶん私の携帯が鳴っているんだ。
「そう?じゃあたまーに顔出しに来ようかな」
「来いよ、なんなら俺特製のヤツ持たせてやっから。」
携帯が連続で鳴り、目の前にいる影浦くんに申し訳なく思いながらも携帯を取り出して見る。
鳴っていたのは私の携帯で、二宮くんから鬼のような着信履歴と、メールが二件。
「あ、うわー、二宮くんから怒りのメール」
静かに怒る二宮くんのメールを覗き込んだ影浦くんが、篭った笑いを漏らす。
どこからか本部に来ていることを知られたらしく、メールには「今すぐ二宮隊作戦会議室に来い」「噴水の件について話そう」と書かれている。
「行くなよ。」
そう言う影浦くんに向かって頷いて、メール画面に「話すことが特に無い」と書いて送信。
「放っておいても飲みで会うし、行かないよ」
帰ろうかなと思ったのを察されたのか、影浦くんが携帯を取り出す。
目の前でひょいひょい振られ、なにかと見るとメール交換のアドレス画像読み込み画面。
そういうことかと手際よく影浦くんと連絡先を交換すれば、新しく来たメールは画面上部に表示され「五階から見えてる、なんで影浦と一緒にいるんだ」と書かれていて、爆笑した。
携帯を持つ手が震えるくらい笑ってしまい、影浦くんが私の手ごと携帯を支える。
「ったく陰険クソじじいじゃねえか、うぜーなコレ。」
どこから見てるか分からない二宮くんに会えば、噴水の件について詰問されるのはわかっていた。
久しぶりの本部にもう少し滞在したいけど、次の飲み会まで二宮くんには会いたくない。
「帰ることにする」
立ち上がり、エコバッグの軽い肩はいいものだと思う。
変わりに変わった本部も、きっと良い方向へ行く。
大人はひっこむ時間もあっていい、そうじゃないと若者の邪魔になるときだってある。
「俺も帰る。」
早い時間だというのにいいのかと思えば、影浦くんが立ち上がった私の顔を軽く覗き込む。
「なあ、俺んち来いよ。」
「サービスで海老玉ください」
真顔でそう言うつもりから、冗談を言った私が笑う始末。
ふと脳裏に五階から走ってくる二宮くんの姿が浮かんで、ここでゆっくりしていられないと正気になる。
「来週でいい?」
「おう、来いよ。」
ボサボサの髪を見て、思ったことを口にする。
「影浦くんの髪って暗がりで見る蕎麦の上の海苔みたい」
「ああ!?」
驚く影浦くんを置いていこうと歩けば、すぐに歩幅を合わせられた。
背が高く、歳のわりには大人びている。
でも、まだ子供だ。
少しだけ引け目を感じて目を伏せれば、足の大きさが目に入った。
私よりも大きな足をした影浦くんがついてくるのを見て、18歳だという影浦くんのことを考える。
自分が18歳のときに、大人に会ったらどうしていたか。
どんな気持ちだったか思い返す。
「二宮に会う前に、こっから出て俺らでどっか行っちまおうぜ。」
「いいね、賛成」
クソ能力が何か知らないけど、ひっこんだ時間に暇をする大人が子供の手を引く時間が合っていいかもしれない。
歩幅に合わせてくれる影浦くんを見れば、鋭い目が楽しそうに光っていた。








2016.06.25










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