巣の少女






13巻の光の巣ネタ
支配圏持ちオペレーター可愛いです







一見片付いた作戦会議室に踏み込んで、巣の主に声をかける。
「光ちゃん」
いつもなら、奥の部屋から光ちゃんの声がするはずだけど、今日はしない。
不思議に思って部屋を見渡し、最初からあったようなカーテンを見た。
壁の上から布が落ちるように取り付けられたそれの前に立って、もう一度声をかける。
「光ちゃん?」
物音がしたので、カーテンの隙間をちょこっとだけ開けた。
こたつから出てきたばかりといった様子の眠そうな光ちゃんが、寝ぼけた目で私を見ている。
「いた」
ごろごろとしている光ちゃんに駆け寄って、抱きつこうとするとムッとされた。
「なまえ、なんだよ、いきなり!」
「いや、声かけたよ」
「おー、そうか、聞こえてなかった。」
「こたつ入っていい?」
「いいよ。」
呻き声のようなものを出して、こたつから出ようとしない光ちゃんに添い寝する。
適当に引っ張ってきたピンク色の座布団を枕にして、下半身をこたつに入れてぬくぬくと堪能した。
病院のような長いカーテンを閉じて、こたつ周辺の散らかり方に感動する。
「ここカーテンきたんだね」
光ちゃんのスペースを仕切るように置かれた、上から覗くことも困難な長いカーテン。
病院にあるもののようなプライバシー優先のそれを、誰が提案したのだろうか。
「うん、隔離されたわーまじ感謝ー。」
「カーテンめっちゃ長いね」
「ここはアタシの空間だぜー、いえーい。」
大体予想がついたあと、光ちゃんの枕元にある漫画に目をやる。
話題作から旧作まで様々な漫画を読む光ちゃんの趣味を確認しようとタイトルを目で追うと、最近読んだ漫画があった。
こたつ周辺にある漫画は少女漫画から青年漫画まで、色々ある。
最近読んだ漫画に手を伸ばし、中身を確認した。
「これ昨日続き読んだよ」
「まじ?それ途中なんだよなー、早く読む。」
登場人物が、今の私と光ちゃんと同じような体勢で布団に潜り込み真剣な密会をしているシーンを見た。
男が探る事実のヒントに気づいた女が狼狽し、男が気づく。
「この漫画月刊なんだよね」
「あーだから単行本化遅めなのか、チェックしてねーとわかんねー。」
昨日読んだ場面と同じところを読んで、ふと光ちゃんを見る。
細い指を緩めるように動かす光ちゃんが、自分の手を見飽きたのか私の手を見る。
「なまえって、ジェル?スカルプ?」
爪の様子を伺う光ちゃんに、手を見せた。
指先をひらひらと振って、素のままの指を空気の中で泳がす。
「ジェルだけど最近はネイルやめた」
「まじ?アタシもジェルとカラーやりたくてさ、どっかサロンない?」
面倒くさそうな光ちゃんが、長めの髪の僅かに痛みかけた部分を摘んで弄る。
無駄なものがない光ちゃんの指が自分の髪を弄ってから、髪の様子を見た。
伸びているけど全体的に酷く痛んだ様子もなく、髪の指どおりはいいように見える。
せっかく長くした髪を綺麗に彩ってみたいという光ちゃんの気持ちを探った。
「カラーだけ?」
「うん、まだ切らなくていいかなって。」
関係ないことを延々と喋るにしては随分と饒舌で、寝起きにしては随分と顔が赤く、起床時独特の白さが見えない。
「光ちゃん、顔赤いよ?」
風邪でも引いたのかと思い心配すると、光ちゃんがにやっとした。
「そうかあ?こたつで寝すぎたかもな。」
光ちゃんが笑いながら目を逸らした。
照れているのを誤魔化すような笑い方をすると、目の形が下のほうが欠けた三日月形になって、それがまた可愛くて堪らない。
それならいい、と漫画を戻して、積まれたものに目をやる。
色々ある中に性描写のきつい少女漫画があることに気づいて、悪戯したい気持ちが沸く。
光ちゃんだって、年頃の女の子。
添い寝したまま光ちゃんのおでこに手をやると、熱はなかった。
なに?と言いたげな目が私を見て、可愛さについ微笑んだ。
暖かいこたつの中でなら、なにをしてもいいだろう。
自分だけがそう思い、光ちゃんにキスをする。
寝起きにしては妙に柔らかくて濡れた唇を唇で堪能しようとすると、細い手が遮った。
「ばっか、ユズルが来たら・・・!」
焦ったような顔をした光ちゃんが、私を煽る。
「こないよ、それに女の子の部屋のカーテンを開けるほどデリカシー無い人じゃないよ」
「なまえそれ棚上げってやつじゃねえ?」
「かもね」
「・・・するなら、早くしろよ。」
自らを正当化して、光ちゃんに覆い被さった。

可愛い光ちゃんにちょっかいをかけたくて、ふざけたことを言う。
「漫画見ながらしてたの?」
「んなわけねーよ!」
「じゃあ妄想?」
「だからちげーって!」
ジャージのズボンを下ろし、薄い生地のパンツをずらす。
足が動いたものの、本気で抵抗してこない。
赤い顔をして困ったような光ちゃんが、緩く足を開いた。
「アタシ悪くねーし。」
「悪いなんて言ってないよ、可愛いだけ」
「ほんと、なまえ照れるんだけど。」
人差し指を舐めて、こたつの中にある光ちゃんの下半身に手を伸ばす。
唾液で濡れた指がこたつの温度で暖まるうちに、中指でパンツの裾をあげて人差し指を忍び込ませる。
光ちゃんを見ると、困りながらも受け入れていた。
こたつの中から、くちくちと音がする。
見なくても何の音か分かるそれに、光ちゃんが恥ずかしがった。
「なまえ、まじ、エロ・・・。」
「光ちゃんもエロいよ」
「アタシがエロいとか何なの!?なまえがいるとエロになるんだし・・・やめてくれよ。」
「本当可愛い」
キスをして、そのままこたつの中に潜り込んだ。
ジャージを引っ張ると、光ちゃんのほうから足を動かして脱いでくれた。
肉付きのいい足がこたつの薄暗い中で動いて、太ももがぴんと伸びる。
顔が見えないところにまで潜って、パンツを咥えて脱がした。
濡れた唇が太ももに触れると光ちゃんの手が動いてパンツを脱ぐのを手伝いはじめたのを見て、これから起きることに積極的なのが伺えた。
脱げたパンツをこたつの隙間から外に投げ、手の平で性器を撫でる。
熱いので上半身だけこたつから出して光ちゃんを伺うと、目に快感が浮かび始めていた。
生暖かい蓋の中に、どんな肉壷があるのか、もう知っている。
慣れた手つきで性器を撫でると、濡れていた。
指の間に糸を引く感じが何度もして、図星を狙う。
「光ちゃん、一人でしてたんでしょ」
こたつから出て冷めたはずの頭は、光ちゃんのことでいっぱい。
虐めてみるように言うと、光ちゃんが可愛く反論する。
「一人でしちゃ駄目なのかよ。」
「私もたまに一人でするよ、光ちゃんのこと考えながらだから漫画読んだりしないけど」
「だぁから、漫画読んでしてねえって!」
だから、と続く先を期待していると、可愛く顔を伏せてから、私を見た。
「なまえがこの前したやつ、思い出して・・・。」
光ちゃんが目を逸らしたのを見て、この前したことを思い出す。
「これ?」
もう一度こたつの中に潜り、全身入っても熱いだけだと思いながら臍の下に吸い付くと、光ちゃん自らが脚を開いた。
暗くてよく見えない上に、こたつの中で光ちゃんの顔が見えない。
それなら、もう指先の行為に徹するしかなかった。
臍の下に何度もキスをしてから性器を開き、露にする。
硬い肉芽と膣口は濡れていて、糸を引いていた。
濡れた性器を吸うようにキスをして、音を鳴らす。
それなりに強く吸い、舐めるたびに性器を広げ、クリトリスに何度も吸い付く。
しつこいようなキスをするように愛撫すると、光ちゃんの腰は震えはじめる。
「はああっ、あっ。」
こたつの外から可愛い声が聞こえてきて、嬉しくなる。
垂れる唾液の滑りがいらない程濡れた性器を舐めているうちに、舌の上で掬った愛液が口の中で糸を引く。
ぬちゃ、と音がした口の中から出る舌で舐めれば舐めるほど、愛液が溢れた。
糸を引くそれに嫌悪感はない。
唾液なのか愛液なのか分からない口元に自分の人差し指と中指を突っ込んで、濡らす。
太ももで頭をがっしりと挟まれたところで指で膣の中を探り、締まりを指に受ける。
濡れた熱い臓器の中でしかない部分に指を埋め、覚えている限りの探りをした。
指の根元まで挿入して、第二関節を曲げたあたりを押す。
狭い肉壁の中で指を動かし、探る。
私の頭をがっしりと挟む太ももに力が入ったのを感じて、指を僅かに動かしながら性器に吸い付く。
「可愛い」
そう言った私の声がこたつの中から聞こえているか疑問でも、言いたいことは言いたい。
指を動かせば動かすほど、光ちゃんは喘ぐ。
吸って、広げて、舐めて、吸って。
照明が殆どないこたつの中で、勘だけで弄る。
この前したことというのは、これのことを言っているのではないかという予想は当たったようだ。
空いた片手で膣を責めていれば、光ちゃんの片手が私の頭に触れた。
太ももで挟まれ頭を押さえられ、窒息死してもおかしくない。
死にかける前に、光ちゃんの可愛い顔は拝みたいと思う。
愛液の溢れる膣口を舐めてからクリトリスに吸い付くと、光ちゃんが鳴く。
「なまえ、あ、好き、これ好きだよっ。」
こたつの外から聞こえる声の主を、思い切り可愛がるために指が動いた。
手の平にまで垂れる愛液が粘液の音を出して、そこだけが妙にいやらしかった。
「なまえ、好き、なまえっ。」
吐き出す息が熱くなってきて、あんまりにも長く続けるとこたつの熱さにもやられてしまう。
出来る事なら早めに気持ちよくさせてあげたくて、何度も吸う。
「なまえ、あっ、んん!」
喘ぎが聞こえるたびに強く吸うと、腰が動き始めた。
光ちゃんの踵が背中に当たって、呼吸が苦しい。
指を動かせば面白いくらいに腰が跳ねては動き、こたつの外から声が聞こえる。
「なまえはエロい、無理、ほんと、む、う。」
逸らした背中、浮いた腰、力の入った太もも。
高まってきた頃、膣の中を刺激する。
指の皺に染みこみそうなくらい溢れてくる愛液の滑りを頼りに肉壁を擦ると、光ちゃんの詰まった声が聞こえた。
言葉にも吐息にもならない鼓動のような声と、背中が浮いて布が擦れる音。
手の平に溜まっては指の間に溶ける愛液の溢れるところを責めて、肉壁の奥にあるものを刺激した。
「あああ、も、なまえ、これ好きっ。」
指を動かせば動かすほど、吸い付けば吸い付くほど、腰が浮く。
唇に触れるクリトリスが硬くなり、膣内が締まる。
責めを緩めず膨らみがあれば押しこむといった加減で指を動かし続けていれば、光ちゃんが可愛い声で叫んだ。
「も、いく、ああ!」
ぎゅうっと力をこめた太ももで頭を挟まれ、強く吸い付き指を押すように動かした。
挟まれても押さえられても、責めはやめない。
汚い音もしないうちに、光ちゃんの腰が大きく跳ねる。
「っふうううう、う!」
何度も背中と腰が跳ねて、足が伸びる。
膣の中にある二本の指が何度も締め付けられ、肉壁が痙攣した。
脹らんだクリトリスに暫く吸い付いて、頭を挟む足の力が緩むのを待つ。
性器に触れる唇が熱くて、熱が伝わる。
吐き出される息と声が小刻みに聞こえて、こたつの中にいても光ちゃんがどんな顔をしているか、なんとなく分かった。
途端に溢れる愛液が垂れ、私の顎につく。
こたつの外から荒い息が聞こえて、掠れた声がした。
太ももの力が緩んで、頭が解放される。
ゆっくりと膣から指を引き抜いて、唇を性器から離す。
透明な液体にまみれた指の端に白い愛液がべっとりとついているのを見て、始めたときのように二本の指を口に突っ込んだ。
ぬるりと引き出され舌に広がる性的な味に、私だけが酔う。

もういいだろう、と冷ましを求め上半身をこたつから出すと、涼しかった。
放心する光ちゃんを見て、近くにあったティッシュを箱ごと取る。
一枚取って光ちゃんに渡して、もう一枚取って自分の指と口元を拭く。
「なあ・・・まじで・・・ユズルとか来たらどうするつもりなわけ?」
ティッシュを受け取り、自分の下半身に持っていく光ちゃんが理性を取り戻したようだ。
赤い頬が元に戻るまで少しかかりそうで、体が動いていない。
「そりゃないでしょ、カーテン開けないよ」
「起きろとか言いながら突撃してきたら、まじどうすんの。」
「その時はその時」
自分のことを完全に棚に上げて、ティッシュで軽く舌を拭いた。
粘液がティッシュに染みこんでいくうちに、光ちゃんが丸めたティッシュをゴミ箱に投げる。
見事ダンクシュートされたティッシュを見て感心してから光ちゃんにキスをすると、光ちゃんの手が私の股に触れた。
「つかなまえのオカズってアタシなわけ?」
「そりゃもう光ちゃんだよ」
分かりきったようにズボンの隙間に手を差し込んで、パンツの中を探り当てる。
細い指が私の性器の間に挟まり、光ちゃんがにやっとした。
「なまえ、すっげ濡れてる。」
「私はいいから」
このままこたつで私も致されてしまうのか。
それはそれでいいと受け入れようとすると、扉が開く音がして、見えぬ誰かが携帯で話しながら作戦会議室に入ってきた。
荒っぽい話し方と、軽い足音。
影浦くんが戻ってきた気がしてから、途端に光ちゃんが私のズボンから素早く手を抜き、二人して凍りつく。
耳を澄ませ、聴く。
言葉の節々にクソだのボケだの聞こえるから、間違いなく影浦くんだ。
こちらに歩み寄る気配はなく、声を荒げて笑いながら自分のスペースに行く。
カーテンは閉じられたままだ。
バレはしないものの冷えた肝を落ち着かせるべく、光ちゃんを見る。
「な?言ったろ?」
ダルそうな目をした光ちゃんが、起き上がりもせずに言う。
「確かに危ないね」
僅かな焦りを抱えたまま、自分で汚したティッシュを投げると運よくゴミ箱に入った。
安心してこたつに入り、可愛い光ちゃんとこたつで寝転がった。







2015.12.08









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