秘めに水



カツラさんリクエスト
・積極的だったのか!と驚かれるベルトルトとヒロイン






しゃがみこんで、ベルトルトを見上げる。
この人は背が高い。
暗がりでしゃがんでしまうと、顔が見えなくなりそうだ。
ズボンの上から、勃起した逸物を撫でる。
服の上からでも分かる大きさと、熱。
下着を下げて、大きくなったそれを指先でつつく。
手で扱く必要もなく、勃ちかけていたそれを弄る。
先っぽを指先で弄っていると、ぬるりとした先走りが指に触れた。
嫌と言うほど嗅いだ男の人の性的な匂いが、口に含む前にする。
大きなこれは、私の腕くらいあるだろうか。
苦労はしたものの、今ではちゃんと挿入できる。
筋を指で弄ると、ベルトルトの腹が動いた。
今日はこれをどうしようかと指で弄ぶと、ベルトルトが私の胸を揉んだ。
大きな手が胸元にするりと入りこみ、揉みしだかれる。
シャツは都合よく、破けない。
大きな手が、私の胸を犯すように揉んだ。
もういいだろう、という具合に、ベルトルトがキスをしてきた。
「なまえちゃん、舐めたい、いいよね?」
耳元で囁かれ、尻を掴まれて不満そうに揉まれる。
大きな手が好き勝手揉むおかげで、体がすこしだけ浮く。
密着した体の元で、見せ付けるように胸元をはだけさせた。
硬くなった乳首と無駄に柔らかい胸を押し付けていると、尻を掴まれたまま木箱の上に、ゆっくりと降ろされた。
私を座らせて、ベルトルトがしゃがむ。
そうすると、ちょうど目線が同じになるのだ。
私を抱き寄せて、キスをする。
唇が離れると、ベルトルトは私の首、胸、腹に唇を這わせたあと、臍の下の更に下を舐め始めた。
触れるところに、熱を感じる。
柔らかい、男の人の薄い唇。
唇が触れて、そこを割り、大きな舌が熱と唾液を持って私の性器を舐めた。
音も立てずに、気持ちいいところだけを舐めて、吸って、たまに煽るように音を出す。
ぬちゅ、と音がして、愛液が糸を引くのがわかった。
「ベルトルト、ん」
ベルトルトの舌が、嬲るように私の性器を舐める。
大きな舌が、露にもできない場所を食べてしまいそうなくらい動く。
暗い天井を見つめて、じわじわと広がる感覚から、快感を引き寄せる。
「ん、んっ」
声を抑えようとしても、出てしまう。
気持ちいいと濡れるように、これも同じ。
真似事のような声は出さずに、体を少しよじったり声を漏らすほうが、この人は興奮する。
圧し掛かるベルトルトの体重が、興奮に繋がる。
好き合えば、どんなことでも愛に変わってしまう。
ふと顔をあげて、私に圧し掛かってきたベルトルトの顔を掴んで引き寄せて、キスをした。
体を覆うベルトルトの大きな体。
服を着たままでも、暖かさが伝わる。
肌が触れ合い、熱を持ち、動物のように愛し合うときの心地よさ。
今日も同じようにするだろうと、当然のように思っている。
太ももに、熱い昂ぶりが触れた。
それに応え、足を開き腰を受け入れる。
背中に手を回して、体勢をすこしだけ崩す。
ベルトルトのシャツの下に手を潜り込ませ、胸板を触り乳首を探し当て、弄る。
恥ずかしそうにするベルトルトが可愛くて、悪戯に何度も弄る。
うふふ、と誘うように笑うと、ベルトルトの指が私の舌と絡まった。
「舌、熱いね。」
「ん」
唾液の音がして、指が引き抜かれる。
どちらの唾液かわからない糸を指ですくうと、ベルトルトの指の腹で唾液は溶けた。
「足、なまえちゃんの足。」
「え、なにかな」
「白くて綺麗。」
膝の裏を撫でられ、脛に口付けられた。
唇は、脛から太ももへと移動して、すぐ離れる。
「いまの、気持ちいい」
「足、好きなんだ?なまえちゃんの足、綺麗だよ。」
赤い頬をしたベルトルトは、壊れ物でも触れるように、私の足を何度も撫でた。
足を大きく開いて、ベルトルトを受け入れる準備をする。
脱いだ下着を木箱の上に置こう、と横の大きな木箱に手をかけようとして視線をずらすと、何かが蠢いた。
扉の向こうだ。
なんだか、見覚えのある顔が、ひとつ、ふたつ、みっつ。
こちらに気づいているようだった。
血の気が引くのと、ジャンとコニーとマルコの顔が確認できたのと、ベルトルトが圧し掛かってきたのが全て同時に起きて耳の裏が冷たくなった。
やばい、まずい、ちょっと待て。
その言葉を言おうとしたものの、口はベルトルトの舌が占拠している。
もごもごと声を出しても、煽るだけだった。
押し倒されるように抱きしめられ、足をばたつかせるものの、太ももが露出しない程度にズボンを下ろしたベルトルトが臨戦体勢に入っていた。
まずい、まずい。
先ほどの一瞬を、思い出す。
コニー、ジャン、マルコは確認できた。
それに、もしかして、あの金髪はライナーだろうか。
クリスタでないことを祈りつつ、一瞬見えたミカサの顔に戦慄を覚える。
そんなことはお構いなしに、ベルトルトの巨根が私の性器を撫でた。
もちろん、気持ちいいのだが、今はそれどころではない。
は、は、と詰まり途切れる息と、焦りが混ざり、わけのわからない快感が押し寄せる。
見ていた人達は、まさか教官を呼びに行ったのだろうか。
いや、そうじゃない、そうじゃないことを祈ろう。
あまりにも様子がおかしいことに気づいたベルトルトが、不思議そうにした。
「なまえちゃん?」
目は据わっているものの、私の焦りに気づいたようだった。
「あ、ねえ、ベルトルト」
「どうしたの、これ、嫌?」
入り口に当てがって、気持ちの確認をした。
嫌ではないし、正直今すぐしたい。
「嫌じゃないけど、その」
私の、嫌じゃないという言葉を聞くや否や、キスで口が塞がれた。
慣れた唇は、私の舌と口腔内を舐めた。
手で口を押さえて、ひたすらに焦る。
焦点が合わず確認できないが、まだ人が見ている。
「んっ、ん」
大きくなったものを当てがわれて、挿入される直前の圧迫感を感じた。
あ、もう、だめ。
辛うじて正気を保った声でベルトルトに囁きかけた。
「んうう・・・ん!ベルトルト!」
「え?」
私の視線に、ようやく気づいたベルトルトは、私から手を離し、そっとズボンを履いた。
勃起したそれをなんとかズボンに押し込み、焦りに満ちた私の目を覗き込む。
それから状況を把握し、ベルトルトの額にひとつの汗が浮かんだ。
アイコンタクトを取り、木箱の上に置いた私の下着を取るふりをして、目にも留まらぬ早さで扉に向かい、間髪入れずに開けた。
逃げようとしていたジャンとコニーが、固まっている。
よく見るとマルコは扉の至近距離、つまり一番いい場所で覗いていた。
暫し静寂に包まれたあと、ベルトルトの軽蔑が撃ちこまれた。
「うわあ・・・ジャン、君って最低だよ・・・。」
これまでに聞いたこともない、ベルトルトの蔑みを三人が受けている。
マルコは平然としているが、ジャンとコニーは脂汗でも浮かんでいるかのように青ざめ、動きをなくし、目が泳いでは焦点を定めることを諦めている。
ジャンの髪の毛が、干草のようだ。
焦りに焦っているコニーが、漫才師のように滑り込む。
背の高いベルトルトを見上げ、冷や汗を額に浮かべている。
「いやあああああだってよお!?ベルトルトが、なあ?」
コニーがジャンの背中を叩き、ジャンは気取った笑顔を晒した。
「ま、まあな、お前やるじゃねえか。」
扉の影から、マルコが覗く。
マルコと目が合うと、しばらく見詰め合った。
何か言いたそうにしているが、多分、マルコは何も言わないだろう。
それを見たジャンが、得意げに、さも事件の目撃者のような口ぶりで語り始めた。
「ベルトルト、お前、すげえ積極的じゃねえか。」
よう、童貞ジャン。
と言いたくなるような顔つきと口調のジャンが、焦りと興奮と野次馬根性を隠すために偉そうにした。
顔が見えなくても分かる、ベルトルトが怒っている。
ひんやりとした寒さが背筋に張り付くものの、私にできることは下着を履きなおすことくらいだった。
「それになまえも・・・。」
ベルトルトの拳が、ジャンに叩きつけられる。
コニーの悲鳴が聞こえたものの、濡れて欲求不満になった性器は、どうしてくれよう。
じわじわと下着に滲む愛液が、状況を物語る。
次にするときは、我慢のならないベルトルトと戯れることになるだろう。
ライナーが駆けつけるまで、ベルトルトとジャンという世にも珍しい組み合わせの喧嘩が繰り広げられていた。





2014.12.13




[ 252/351 ]

[*prev] [next#]



×
第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -