ーーここでしたの……って、だいぶ前だよね。


嬉しい。私、ちゃんとタケルに思われていたんだ。

あの時から、ずっと……タケルは私のことを考えていてくれたんだ。


俯くと、涙が溢れそうになった。


「おい、亜子?どうしたんだよ、急に……」



ギシリとベッドが軋んだ。

亜子は起き上がると、タケルの上に跨る。


そんな亜子の行動に驚いたのか、タケルは言葉を失い、頬を染めたままの亜子の顔をただじっと見つめていた。




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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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