3月17日、俺の誕生日だ。まあそんな日も部活はある。今日も部活で疲れた体を引きずり着替え、白石と一緒に帰る。

「謙也くーん」

白石は妙にご機嫌だ。白石は小走りで駆け寄ると嬉しそうに笑った。

「お、なんや白石」
「お誕生日おめでとうございます」

綺麗にラッピングされた箱を差し出される。大人しく受け取ると、俺はまじまじと見た。

「あ、これはご丁寧にどうも……ってやたらでっかいなぁ。開けてエエ?」
「おん。どうぞどうぞ」

許可をもらった俺は、遠慮なくリボンを取り、包装を外す。

「おお」

これは、この間俺が見ていたシューズだ。その時は金が足りなかったから買えなかったのだが、白石はそれを覚えていたのか。

「お、おおきに、白石!」
「どういたしまして、謙也くん」

*困ったように、嬉しそうに

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1年生3月の話。
<白石は小走りで駆け寄ると嬉しそうに笑った。>の後に白石かわいいと思う謙也くんの心情を入れるか悩んだのは内緒。
もしかしたら2・3話に書き直して上げるかもしれない。

title = 群青三メートル手前-長文五十音題(弐)より
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『謙也くん誕生日ネタ』2012/05/05 Sat 22:10
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