バレンタインと言えば聖ウァレンティヌスが有名だが、俺達黒の教団を傘下に入れているかのカトリックなんちゃらはこの日を祝日とは定めていない。まっこと酷いことだと思うが、そんなことに関係無くバレンタインというある意味特別な日を皆エンジョイしているのであった。
俺も含めて何故か全員帰ってきた元帥たちも例外ではなく、クラウドは家族チョコなのか義理なのかは分からないが全員にチョコレートを手渡していた。ティエドールは神田に手作りチョコを押し付けようと元気に鬼ごっこをしていたし、その傍らでは室長が妹にチョコを強請るどうしようも無い姿を見る。
俺も、現在クッキーを作る最中だった。昨日まで任務ですっかり忘れていたのだが、今年は配らないのかい、と期待したような目でティエドールに言われたし、暇だからな。

一定数作り終わると、適当な器にそれを並べてスタンドに紙を差した。
『救世主の下賜チョコ。一人一つずつ取って行け』
寝る。
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『ばれんたいん教団』2013/02/14 Thu 06:41
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