某宝石店所属ヒーロー。実名でヒーローをしている。コンセプトは“サラリーマン”で、外見は伸縮性機動性その他諸々耐性のある某布で製作されたスーツに多機能赤フレーム眼鏡と片耳イヤホン。決め台詞は「貴方の笑顔を守ること、それが私の使命です」。物腰穏やかだが、犯人に対しては全く容赦しない。
能力は重力操作(グラヴィティ・マニピュレート)


仮名/ユラ

「っこいつがどうなってもいいのか?!」
「いいわけ無いでしょ、馬鹿」
言いつつも無意識にぱちん、と指を鳴らすと、後方に居たブルーローズが驚いたような声を上げた。
重力なんて悪用したら人間軽く死んでしまうので、あまり前線には出るな、と法務省の方々に強く言われている。そんなこと言ったら他のヒーローもじゃないかと思ったが、NEXTが俺の感情に左右されるのでそれは確かに、拙い。イラってした序でに犯人が地面に減り込むなんてそんな。
「…あ、やっちゃった」
『おおっとユラ、華麗に犯人確保ォッ!』
何が華麗に、だ。案外俺も馬鹿で阿呆で、犯人確保と人質救出でポイントをかなり貰うものの、同時に左耳のイヤホンマイクから何してるのとアニエス女史と我が社の担当さんから怒鳴られたが、そんなことは億尾にも出さずテレビに向かって決め台詞を決めるのが、俺の仕事だ。
「“貴方の笑顔を守ること、それが私の使命です”」

「珍しいな、ユラがあんな感情的になるなんて」
「……感情的? 良くも悪くも何時も通りじゃないですか」
そういう会話をトレーニングルームでするのは如何かと思うが、バーナビーは俺に喧嘩を売っているのか。腕立て伏せを懸命にしていたキースは虎徹の言葉に同調するようにうんうん、と頷いていた。
「ユラ君は演技が上手だが、その代わり感情が素直にNEXTに表れるからね! 怒っていたりしたらすぐに分かるよ!」
俺の目の前でそういう会話をするあたり、欧米人の気質が明確に表れる。確かに否定する余地も無い。というか皆俺のことを無意識に貶しているんだが、おいそれもしかして俺嫌われていたりするんだろうか。
「…しょうもない」
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『T&Bヒーロー男主2nd』2013/02/14 Thu 06:16
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