現実→ポケモン世界モブ→デントの順で成り代わった女の子。

『なんでまた、』

続く言葉を飲み込んで、私はこの世界で生きてきた。
草むらで父が捕まえてくれた相棒(ユニランだ)と旅をして、仲間と一緒に苦楽を乗り越えて来た。成人してからもポケモンに関わっていたくてポケモン協会に入った。憧れていた人にも会えて、好きな人も出来て、幸せだった。
ベッドの脇には長年一緒にいた相棒と、愛してる夫の姿。二人とも泣きそうになりながらも笑っている。

「ありがとう」

大好きです。

世界は暗転して、これで終わるのかと私は息を吐いて(感覚的に、だ)目を閉じた。

不意に、それは訪れた。暗い闇の中、唐突に現れたその手は私の身体ごと掬うように抱いて、びちゃびちゃと私を包む何かによって濡れるのも構わずに引っ張る。
なされるままに流されると、不意に眩しいと感じた。はて、死んだ筈だ。そう気が付いて、私は閉じていた目を久々に開くと見えたのは、

「産まれましたよ! 三つ子の男の子たちです」

にこやかに笑うジョーイさんだった。

*彩色

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ポケモン見ていたら思いついたネタ。
一つずれているデントの話。
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『ポケモンデント成代』2012/07/02 Mon 06:50
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