人生謳歌、非合理的の冒頭に出てきた“突き落とした少女”だけ何も考えていなかったのでとりあえずネタを捻り出してみる。

女。とりあえず仮名は連城有利(レンジョウユリ)。百合ではない。普通の可愛い女子大生(だった)。頭に血が上りやすいのが玉に瑕。お陰で殺人犯になってしまうが、出所した日の夜、寝たら転生していた。おそらく彼には既に振られている
個人的アルカナは隠者。ちなみに白石成は吊られた男、幸村成は(色々な意味で)審判

*仁王に成り代わる
・白石、幸村の中身を一見しただけで見抜く。元々演劇部で、舞台に立った経験もある
・人間性としては、アクエリオン主に似ている。面白いことには首を突っ込みたい性質
・髪の色は遺伝
・微知識有り。テニプリはアニメまで。全国大会は知らない。

時に人は無くて七癖、と言う。自慢だが私はその癖を見抜くことができた。だから入学式で壇上に立つ幸村精市を見て、一瞬で分かった。

――嗚呼、“彼”だ

彼はオタクではないから、自分が成り代わってしまったことも知らないのだろう。確実にレールの上を歩いている自分を、私は笑いそうにもなったのに。人間適当に生きていればそれなりに楽しめるのに、わざわざあんな簡単な試験で本気を出してご苦労なことだ。

閑話休題。仁王雅治はとても適当だ。私は初め、サッカーをしていたのだが、途中で飽きてバスケに移った。バスケをそれなりに楽しむと次はゴルフ。これは正直詰まらなかったので直ぐに辞めてしまった。確か立海の誰かは元ゴルフ部だったか、こんなものが好きだなんて余程酔狂なのだろうか。その次は剣道、そしてそれなりにその他の種目を経験すると、小六の冬にようやくテニスを始めた。
仁王雅治はとても適当だが、とても優秀だ。モノが良いと言ってもいい。次の春に立海に入るまでには既に、そこいらの小六の頂点に立っていた。けれど私はそれに飽きた。言い換えれば、私のプレイスタイルを見つけられなかったのである。元々私は自分を発揮するというよりも、他人の真似をする方が性に合っていた。だから私は、借りれるだけ今までの全国大会の優勝校のプレイを研究し尽くした。

嗚呼、入学式が終わったので話を戻そう。それから適当にクラスでの自己紹介を済ませて終礼。義理でもテニス部に入っておこうと思いどうやら部活をしているらしい教室に移動すると、見たことのある彼らがいた。色取り取りの髪色が眩しい……約一名は髪なんて無いが。
扉から覗くと、赤い髪の奴が話しかけてきた。

「あ、お前仁王だっけ? 俺丸井ブン太、同じクラスだ。テニス部入るの?」
「そうじゃき。自分らも入るんかの?」

そう言って見渡すと、彼等は頷いた。

「全国で一番になりたいんだ」

彼――幸村精市はそう言って、軽く笑った。

*同じ世界など見えなくて良いのです。

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他は髪のネタしか思いつかない

title = 群青三メートル手前-滾々五十題より
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『仁王成代』2012/05/11 Fri 18:49
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