「論理的なあなたなんて私の感情の泥濘に溺れて死んでしまえばいいのよ」


夜もすがらあの子は愛を詰め込んだ弾丸を装填した銃を乱射する


スカートの裏から滑り落ちたナイフを素足で足蹴にして少女はセンチメンタルを語る


「魔女が毒を仕込んだのは林檎じゃなかったら?」いびつなフォークに刺さった血みどろ苺を差し出して問う


臆病者の旋毛に拡がる宇宙を捻り潰して林檎頬っぺたは無邪気さを振り撒いてみせた


甘いあまい毒の蜜に漬け込まれた飴玉を口に含んで笑う君は確信犯






(20101130)

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