さっきからべらべらと好き勝手に喋り通しているこいつがとても邪魔だ。俺は勉強をしているというのに、ちょっとは大人しくできないのだろうか。しかも話の内容がほとんどバダップのことで心底めんどくさい。お前が一番になれないのはもうずっと前から変わってないだろ。
「あーもう!どうやったらあいつ越えられんの!?」
「知らねーよ…」
 俺に聞くな、と言いたい。いっそ直接聞いてこいよとも思ったが、なんとミストレはそれを実行したことがあるらしい。その話もついさっき聞いたばかりだ。バダップの素っ気ない返事が頭にきた、と。俺からすれば果てしなくどうでもよかった。
「お前もう部屋戻れって」
「なんで」
「邪魔だから」
 そう言い切ると、ミストレは少し機嫌を悪くしたようだった。でも部屋から出て行こうとはしない。その様子を見てこいつが俺の元へ来た理由を把握し、仕方がないから腕を掴んで迫るように言ってみる。
「それか、構われたいなら素直に言え」
「…っ」
 言葉に詰まっている。図星か、と思いながら、俺は手に持っていたシャーペンを机の上に置いた。


構わたいなら素直に言え






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