えぴろーぐ
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「…ん。」--------------------
華子ちゃんへ。
おはよう。
東京には無事ついた?
俺はしばらく京都にいるから、時間ができたらお友達探し手伝うよ。
何かカナちゃんの手がかりが見つかるといいね。
岡田
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「カナちゃん…どこ?」「華子ー!どこー?」
どこいったんだろ。
先にみんなと合流したけど、あまりに遅いから迎えにきたのに…
もうすぐ暗くなっちゃうよ。
京都も都会だけど、この辺絶対暗くて危ないよ。
夕焼けが眩しいなぁと、空を仰ぐと、木の枝にキラリと光るものをみつけた。
ひっかかっていたのは見覚えのある猫のキーホルダーだ。
私、あんなとこまで飛ばしたの…!?
とりあえず、登って取ろう。
運動神経は華子よりはいいんだから。
キーホルダーがひっかかった枝まで手を伸ばせばあと少しというところで、
「ねぇ、君?」「はい!?」
急に呼びかけられて驚いた。
見下ろすと、赤茶色の髪をした同年代の男の子がいた。
「大丈夫?早く下りておいで。」「すみません、コレとったらおります!」
手を伸ばした先には、さっきまでと違う青空が広がって…
「カナちゃん!やったねー!」「大将のあんたのおかげでしょうに。」
「先鋒のカナちゃんがしっかり取ってくれたから、頑張れたんだよ。」
「カナちゃんと、おそろい!」 「いつでも一緒にいるみたいだね。」 「ずっと ずっと、 一緒だよ?」