「だって私とルーク様では身分が、」
聞きたくない、そんな言葉は聞きたくない。
オレが聞きたいのはもっと別の、他の。
遮るように壁と腕とで挟み込めば驚いた表情で見上げてくる。
抵抗も拒絶もなく真っ直ぐこっちを見てるだけ。
いや、一応オレがご主人様だから何もできないのか。
そう考えると無性に泣きたくなってきた。
「ごめん、」
勢いに任せ、生まれて初めてのキスをしたらゴチンと鈍い痛みに襲われる。
(レモン味なんて言ってた奴、誰だよ!)
唇を抑え俯く姿から痛みに悶絶しているのかそんなにもショックだったのかと思いきや、真っ赤な顔でオレの胸にダイブ。
ヒステリックに叫ぶ言葉こそ、ずっと待ち望んでいたそれだった。
get in touch with ー接触[交際/文通]をするー
(やっと捕まえた)
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やっとまともにくっついた←
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