衝撃が脳髄を突き抜けた。
それは恐ろしい勢いで、一直線に突き抜けた。
何がどうなのか説明しろと言われれば、よく分からないと答えるのがベストなんだろう。
この圧倒的な存在を言葉なんてちっぽけな表現方法では足らな過ぎる。
薄く開いた唇から漏れる、ほぅ、という一息に全てが詰まっていた。
ボンヤリとそれでいて射すように鋭い橙色の発光体、所謂夕日が、今日ばかりは僕の心を掴んで離さない。
見慣れた町並みから異次元へでも連れて来られたようだ。
からっぽになっていた脳を激しく振るわせる。
その結果、相変わらず何故だか分からないけれど、無性に君に会いたくなって。
どうしてもこの言葉にならない思いを伝えたくて、伝えなくちゃいけない気がして。
それから、ぎゅっと抱きしめたくなったんだ。
once in a while −ときどき−
(全速力で駆け戻る)
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3M企画