「という訳で三成くん、何か面白い事を言いたまえ。」
 
「遂に気でも狂ったか。」
 
「あらやだ、酷い言いよう。」
 
「…という訳での前が分からん、説明しろ。」
 
「だって三成、いっつも仏頂面でだんまりだしつまんない。
という訳で、何か面白い事を言いたまえ。」
 
「…はあ。」
 
「なんだねその目は溜め息はー!」
 
「いや、あまりに予想通りの答えだからな。
単純な思考回路で憐れに思えてきた。」
 
「…その手には乗らなくてよ、三成くん。
もしかしなくても思いつかないから話を反らそうとしてないかい。」
 
「そんな訳があるか、俺を誰だと思っている。」
 
「よし、じゃあ早く言ってみよう。」
 
「ごほん……ふ、」
 
「ふ?」
 
「ふとんが、ふっとんだー…」
 
「っとんだー…」
 
「んだー…」
 
 
 
 
「……」
 
「何か言え。」
 
「まずその自慢げな顔が腹立たしい。」
 
「生まれつきだ、諦めろ、ひがむな。」
 
「……まぁ、あれです。
布団が吹っ飛ぶってどんな状況?
その想像力に脱帽だよ。」
 
「…確かに言われてみれば。
実は人から聞かされた話故、俺にもよくは分からんのだ。」
 
「無双奥義当てるとか?」
 
「吹っ飛ぶ前に布団が切り刻まれるだろうな。」
 
「えー…じゃあ力一杯放り投げる?」
 
「吹っ飛ぶとは言わんだろう。」
 
「だめだ難しいよこれ。」
 
「ふむ、さっぱり分からん。」
 
「……三成これから暇だよね。」
 
「まあな、因みにこの時間なら床の用意も済んでいる。」
 
「実践あるのみ!
一緒に布団を吹っ飛ばそう。」
 
「ふん。」
 
 
 
いそいそと寝所に向かう二人を見かけた左近が、縁側から転げ落ちたのはまた別のお話。
 
 
 
 
 
 

in general −一般に/一般の−
(ボケとボケではボケ殺し)
 
 
-------------
3M企画
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -