もう駄目だ堪えられない世間知らずにも程があると思います親の顔が見てみたい。
今の私を形容するならプンスカなんかじゃ足りなくて、ムカムカだってお釣りがくるくらい。
な ん な の ア イ ツ は 。
思い出すだけで腹が立つ。
というより、ショック過ぎて逆にドン底の状態を突き抜けたって感じ。
だって信じられる?
私はただ単にガイに頼まれて、夕飯の用意ができたから食堂に集合だよって呼びに行っただけなのに。
出会い頭、いきなりむにょって!
む に ょ って!!
おまけになんて言ったと思う?
おぉ、やわらけーまでなら百歩譲って仏の顔でいられたよ、多分。
だって中身は七歳のお子ちゃまですからね。
事実瞳はキラキラ、星が瞬いている様だった。
「でもティアより小っせぇな!」
無垢な笑顔でなんてこと!
一瞬、そうかそうかと聞き流すところだったよ危ない危ない。
そりゃああんな原爆クラスと比べないでよ遺伝子レベルでコールド負けだよ比べる方が悪いってば第一ティアより大きい子なんて私だって見たことないもん。
やっぱり今夜から牛乳飲むか、と絶望の中決意を新たにしたところで漸く大事な盲点に気がついた。
ん、ちょっとまて。
落ち着いて聞いてみよう。
ねぇ、ルーク。
「…もしかしてティアにも同じ事したの?」
「え、あぁ、うん。
だってすげーふしぎな感触するって聞いたから。」
ああああああたまが痛い。
見知らぬ人にはやってないのが不幸中の幸いか。
好奇心って末恐ろしいものだと体感したよね。
それに下心ナシっていうのがまた厄介でどうしたものか。
一歩間違えなくても犯罪だしね!
朗らかにありがとな!なんて言われちゃ行き場のない怒りと悲しみが余計にぐるぐるぐるぐる。
なんとかそれはイケナイコトなんだとたしなめた私を褒めて欲しいですほんと。
これがルークじゃなかったら秘奥義ぶちかましてましたよほんと。
と、言う訳で。
「っちょっとガイ、あなた一体どんな教育したの!」
「は、意味がわからな、のわぁぁあああああ!!!!!!!」
育ての親に怒りをぶつける事にしました。
hear of −うわさを聞く/Aのことを聞く−
(黒幕は陰険メガネでした。)
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