きらりと突き刺す冷ややかな眼差し。
鋭利な刃物の様に鋭く、荊棘の様に絡み付く。
愛想笑いの中に一瞬だけ見せる其れは嘲りの念が色濃く映し出されている。
「なに、そんなに俺のこと見つめて。
もしかして惚れ直した?」
口を開けば嘘ばかり。
私の欲しい言葉をへらへら吐く其の姿に吐き気さえ覚える。
そんな甘い幻想なんていらないわ、全て委ねてしまう程子供じゃないの。
「そうね、そうかもしれない。」
けれど大人でもない私は精一杯背伸びして、外面だけでも取り繕って。
さしずめ、その他大勢とは違いますよって必死に成り切る滑稽な大根役者かしら。
「そう、呼び名!ちゃんのこと好きだから嬉しいよ。」
それとも陳腐な芝居ばかり続けているのは貴方の方かもね。
派手な格好をしていれば、裏の自分になった時気付かれない?
印象に強く残るから同じ人間だとは思わない?
可笑しな話。
其れって裏返しに思えるのは私だけかしら、例えば真昼の月の様に。
「あら、有難う。
私はアルバロのこと好きじゃないけどね。」
愛してるとも言えず確かめる術さえ知らない私は、只々同じ順路をひたすら踊り続けるだけ。
「……やっぱりお前って面白いよね。」
追い付きたいのに、追い掛けられる立ち位置へと掏り替えられたのは何時の話?
according to A −Aによれば−
(まるで終わりのない円舞曲)
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誰だおま(ry)
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