ぶくぶくぶく。
 
 
周りを飛び交う煌めきが何時か彼女と見た満天の星空を思い起こさせる。
 
あの時の様に涼やかな風は吹かないけれど。
隣に彼女はいないけれど。
 
 
 
ぶくぶくぶく。
 
 
変わりに此の身を割く激しい流れ。
変わらず傍らにいてくれるシャル。
 
実際は暗く深く光さえ差し込まない永久の闇に飲み込まているというのに、僕の世界は段々と白んでくる。
 
 
 
 
ぶくぶくぶく。
 
 
痛いだとか苦しいだとか。
遠退く意識に当然感じるだろう感覚は最早意味をなさず、身体からの警告より純粋な願いのみが頭を支配する。
 
後悔はしていない。
でも、僕はただ…
 
 
 
 
 
ぶくぶくぶく。
 
 
ごぽり。
 
 
 


ask for −求める−
(もう一度だけ、君の笑顔に会いたい)

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