帰ってくる。
エミリオが帰ってくる。
その知らせを聞いたのはお昼をちょっと過ぎた頃。
あれよあれよと言う間に命じられた任務だったらしく、お見送りに行けなかったのは記憶に新しい苦い思い出。
人生最大の失態よ!
(タイミング良く買い物に出掛けていたなんて)
過去の自分を殴り飛ばしてやりたい。
でもね、もう良いの。
だってエミリオが帰って来るんですもの!
乗り物酔いの酷い彼だから、飛行竜なんて大丈夫かしら?
仲間とは上手くやれてるの?
ちゃんとご飯食べてる、眠れてる?
エトセトラエトセトラ。
聞きたいこと、話したいことがいっぱいいっぱい溢れ出して、このままじゃ風船みたいに破裂してしまいそう。
早く帰って来ないかしら。
予定時刻まであと一回り。
待ち遠しい、待ちきれない。
早く、早く。
早くしてくれないと可笑しくなってしまう!
(もはや既に手遅れ?)
エミリオに会ったらまずどうしましょうか、そうね…
思いっきり抱き着いてあげる。
それからおかえり、って最上級の笑顔で出迎えてあげるの。
だから、ね。
早く帰って来て。
その両腕で抱き留めて。
ただいま、っていつもみたいに言って頂戴。
take off ー離陸するー
(着陸予定はエミリオの腕の中!)
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3M企画