きみがひとりぼっち
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新しい
*
/ 危険
※
prologue / chapter 01
ひとさじの春がここにあって
それはぼくらの特権
ふたりのはじまり
ぬかるみに沈む子羊たち
背骨に絡まる花と蔦
やさしい楽園のちいさなひずみ
chapter 02
蕾にさえなれないままで
まばたきを忘れた少女
大きすぎた理想のために
名前をつけたら最後なの
優しいひとだときみはいう
赤ずきんに捕らわれた狼
chapter 03
月が隠れた夜
縫い目の隙間から見えるもの
真夜中まであと少し
猛毒をポケットにいれて
淡くて曖昧だけど
夢の終わりに口づけを残して
chapter 04
指先の熱は今日もくすぶっている
※
いくつもの祈りとともに
いじけたあのこの横顔に
まぼろしがはがれ落ちた
※
還るすべを知らなくて
わたしがいなくなる日
chapter 05
鍵は昏い水底に沈めてしまった
嘘だらけの愛だらけ
そこにある幸福/まわりくどい共犯者
語れる未来があるのなら
手のひらに青い鳥
生温いレモン水のように
chapter 06 / epilogue
夢の隙間を埋めるように
鼓動だけが愛しくて
孤独の呼吸音
だってあの言葉は燃えてしまった
おやすみなさいあいしてた
もう二度とほどけないように
Another
しあわせすぎてくだらない
title by
サンタナインの街角で
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