よん去年の秋頃、運命的な出会いをした(らしい)。俺はみずきの付き添いで鎌倉の神社に来てたんだよ、なんかすっげーもんが見れる!!ってみずきがはしゃいでたぜ? 俺は意味不明だったけどな! 昼飯食った後なーんか外が騒がしかったんだよ、そしたら引ったくりがでやがったんだ。 しかもナイフも持っていやがった。 マズい!って思ったぜ。 みずきに傷でもついたら嫌だし、俺カッコ悪いし・・・ だから俺達が怪我しない様に逃げたんだけどよ、犯人がコッチに走ってきやがった!! だからせめてみずきだけでも守ろうとしたんだよ!・・・・・・・・・・・・・・・したんだけどよ。 どごぉおおぉぉぉおぉん!!!!!!! え、なにがあったし。 つか何で相手が達磨でぶっ飛んでんのさ。 しかもみずきそっち行くなー・・・ってお前なんか企んだ顔してんじゃねーよ!!? 達磨が飛んできた方向を見ると・・・・だろうと思ったぜ!じゃなきゃあんなにぶっとばねぇもんな!!(←やけくそ) みずき犯人に近づいたら危ねぇぞー・・・ってあいつやりやがったああああああああああ!!!!犯人の!鼻に!ワサビ突っ込みやがったああああああああ!!!!!!!!! 鬼!非道!orz 「・・・それ以来仲よくなったんだ。」 「幸村さんの精神的格好良さに惚れまして、以来師匠と尊敬しているんです!」 「「ねーvV」」 なんだこのカオスは。 きゃぴきゃぴと女子の様にじゃれている二人に柳は困惑とした視線を送っていた。 だが取りあえず。 「部長にみずきー。そろそろ試合始まるって柳さんが」 「「はっ!!」」 赤也には昼飯を奢ってやろう。 幸村たちと離れた後、みずきは立海大学内にあるカフェテリアで時間を潰していた。(立海は大学部まで一つの土地にある。) ここなら中等部にも近いし、安い値段で美味しいコーヒーを飲めるので楽なのだ。ちなみに周りが大学生であろうともみずきは全く動じていない。 本当は試合を見ようかと思ったのだが幸村師匠が「まだみぃちゃんを教えたくなあああああい!!!!」と駄々をこねたため、この様な結果である。 さすが師匠。ああやってを駄々をこねればいいのか。 なんて思いながら本を読んでいると携帯のアラームが鳴った。そろそろ待ち合わせの時間だ。 みずきは立ち上がりカフェテリアからたったった、と小走りで校門へ急いだ。 走っている間、みずきは善哉Pがどういう人物かを想像する。一体どんな雰囲気の人なのだろう。 ごつい人だと嫌だな、なんて走っている校門へ着いた。どうやら、まだ善哉Pは到着していないのか誰もいない。 取り敢えず善哉Pが来るまでみずきはiPodとヘッドホンを取り出し、善哉Pの曲を聴くことにしたようだ。ちなみにみずきが今聞いているのはこれから録音する予定の彼の新曲だ。この曲はまだにへ動にうpしていない。善哉Pが言うにはみずきの歌ってみたと同時うpするらしく「楽しみやなーwwwwww」なんてニヤニヤ顔で言っていそうな善哉Pの顔が想像できて少しだけイラッとしていたのはみずきだけの秘密である。 さて、そんな考えは置いておいて、今は音の確認だ。ヘッドホンから流れるミクの歌声は相変わらず綺麗で、本当に格好良い。 なんて考えながら音程を確認しているとみずきの足元に人影が現れた。誰だろう、と顔を上げる。 「…どうも。」 「…どうも。」 ピアスをジャラジャラつけたイケメンが居やがったんだが。 イケメンについでにちょっとだけ書いておこう。 艶のある黒髪をワックスで固めたのかツンとなっており、左右にはジャラジャラとピアスをつけている。一見不良かと思うが顔はこれでもかと整っており、イケメンである。 いやいや、格好良いのはいいと思うよ? でも私はお兄ちゃんが一番格好いいと思います!(←ブラコン) それにしてもイケメンは部活帰りなのか、赤ジャージで… は? 恐る恐るみずきは顔をもう一回上げ、彼を注視する。 赤ジャージに黒髪。そしてスマホにはミクと諏訪子のストラップ。 「…これはペンですか?」「いいえ、フラマリです。……‥やっと気づいたか、七夕。」 イケメンは善哉Pでした。 (4/7) 前へ/次へ 栞を挟む |