にそれからしばらくして、みずき達三人は別棟のサロンへ向かっている最中だ。日吉の話はこうである。 『テニス部の知人のレポートを手伝ってほしい』だと 「はーなーしーてー!」 「観念するんだな鷹狩」 「よいではないか〜♪」 テニス部=死亡のお知らせが成り立っているみずきは逃亡を図った。 が、日吉とまどかによって阻止された。今は日吉に首根っこ、まどかに肩を抑えられているみずきである。 日吉はともかく何故まどかまで。ズリズリとみずきを引きずっているまどかはニヤニヤと笑っていることから十中八九、面白そうだからと思ったからに違いない。 それはともかく今回はみずきの旗色が悪かった。この二人は時々恐ろしいくらいのコンビネーションを見せるのだ。それをやられてしまったらもう打つ手はないので素直に言うことを聞いたほうが利口なのである。 (また、日吉曰くみずきとまどかのタッグは最凶なんだと) 渋々と引きずられているみずきを見やっても同情しないのがこの二人である。 てくてくと、ずりずりとサロンまで歩いていく三人であるが誰かがつぶやいた。 「長い」 長いのだ、サロンまでの道のりが長い! 立海もそうであるが氷帝はマンモス校である。故に人口も多いので後者の数も多いわけなのである。ちなみにサロンは交友棟という校舎にある。 「鷹狩、手伝ったら桃まん奢るぞ」 「よろこんでやらせて頂きます!!」←桃好き 悪友の一人であるみずきもなかなか現金だ。 俄然やる気を出したみずきを引きつれようやくサロンへ到着した一行。 日吉は例の人物を探し出すとすぐに見つかったらしい。みずきたちを引きつれ彼らのほうへ向うとみずきは石化した。 そりゃもうビシリと。 なんせ彼らは校内で有名すぎるほどの知名度を持っているのだから。 「…許せ、桃まん以外にヘ○リアのCD貸す。」 「…シ○リルさんのCDもないと割りに合いません…」 クラスメイトの鳳と生徒会長の跡部がそこにいた。 (2/7) 前へ/次へ 栞を挟む |