いち善哉Pにより散々な目に遭ったみずきは一睡もせず朝を迎えてしまった。善哉Pの発言により仲のよいスカ○プ仲間と語り尽くしてしまったのである。 ・・・我ながらやらかしたな、と。次は琴線に触れない様にしなければ、と反省していたのだが していたのだが! 「ちょwwwwwみずきwwwww歌さっすがwwwww善哉Pも良い仕事www」 「黙ろうかウザ○セン」 「黒分はやめたってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」 このウザイ不憫をどうにかしても良いだろうか。 よれよれで学校へ登校すれば(赤也は既に叩き起こした)、放送を知っていた日吉がと労ってくれたのは嬉しかった。 しかしまどがが登校し、みずきを見るや否や大爆笑。しかも授業終わるまでみずきを見れば腹を抱える始末につい先ほど全身全霊でぶん殴った後である。 それでも笑いを押さえられないまどかに先程からヘ○リアの親分ならぬ黒分モード全開だ。 あぁ、どうしてやろうかあのバカ 「はぁ…ホモ段幕打たなければよかった…」 「そうか?鷹狩にしては良い仕事だったが」 「「いたのキノコ」」 「てめぇら歯ぁ食いしばれ」 さっきからいたわ、と言う日吉の発言に吃驚だ。全く気づかなかったのだから。 「ごめんヒヨ。全く気づかなかったや」 「存在感うっすーwww」 「「…」」 「ごめん、謝るからそんな目向けないで、お願いだから」 「俺の下剋上に付き合うか?」 「トマティーナするん?」 「もうヤダこいつら」 よよ…と泣く真似をするまどかに冷めた目で見る二人であった。 まぁこれで悪友三人が揃った訳だ。 この三人、小学校はバラバラなのに妙に気が合ったらしい。色々三人で悪ふざけしたりUFO交信術をやったり七不思議解明や史跡巡り、さらにはコスプレにも挑戦したりと、中一の頃からよくつるんでいるのだ。 まさに"悪友"この言葉が三人にはぴったりである。 そんな感じで今日も今日とて集合したようだ。 「で?なんの様なのさ」 あたしとみずきのイチャイチャタイムをぶっ壊しやがって… なんて末恐ろしい事を言っていたのでまどかを殴っておいた。止めと言わんばかりに日吉が追撃をしていたが。 「ヒヨなーいす」 「お前もな」 イエーイと言わんばかりにハイタッチ。 「あれ、あたしは?」 ぽつーんと置いてけぼりにされたまどかであった。 さて、ぎゃあぎゃあと騒ぎまくった後はお互いが騒いだ疲れで沈黙していた(何やってたんだ)。ふと日吉が携帯を取り出し、時間を確認した。 それに習いみずき達は教室の時計を見やった。時計の針は十六時を指していた。 「あー!日吉あんたスマホになってやがる!!」 「はっ羨ましいか。」 「うぜええええええええええなにこのキノコうっぜええええええ!!!!!!!!」 まどかが騒いでいるがそれを無視し、日吉はみずきに視線を移した。 「ところで鷹狩、今日暇か?」 「へ?暇だけど、どうしたの?」 日吉に問えばこう答えてきた。例の偉人レポートを手伝ってほしいとの事。 珍しい。みずきはそうつぶやいた。 日吉も言わばみずきと同じ歴史好きなのだ。まあ、二人の歴史好きの違いは趣味か教科かの違いであるが。 であるから、歴史の授業で課題が出ても日吉がみずきを頼ることは指で数えられる程度、つまり今回は異例中の異例だ。 珍しそうに日吉を見やるみずきにくすりと笑うと俺じゃない、と言った。 付け加えてレポートは既に終わらせたとも言ってのけたではないか。 これはいったい何なんだ?もう目が点になるしかない。 「はぁ!?日吉よもやみずきにあらぬこっっうぎゃあああああああ!!!!!」 「で?(ニコニコ)」 「(ぜってぇame2#を敵に回したくないな…)」 みずきによって瞬殺されたまどかであった。 (1/7) 前へ/次へ 栞を挟む |