しばらく読んだ後、また携帯が鳴りだした。見れば今度は二通来ているではないか。



あはは、うんと高い奴奢ってもらいなよ(笑)
今日赤也ん家行くからお話しよー

なんでって?俺に不可能はないよ^^




部長からだった。二通目を開くと、それは哀れな幼馴染からだった。



朝は悪かったな
つーか朝練ついた途端ぶちょーがむちゃくちゃ怖分かったんだけど!!
マジで助けて



「・・・・」

とりあえず赤也。



イキロ



とだけ送っておこう。うん。

再度携帯をポケットに入れ、続きを読もうと傍らに置いてあった本に手を伸ばす

本がなかった。

「あれ?」

いやいや、ありえないだろと頭を振りもう一度そこを見るも現実は変わらず。
周りを見渡し本を探すと金色のふわふわが本を読んでいるのが見えた。じい、とそれを見ると視線に気付いたのか、顔をあげみずきに二カッと笑ってみせた。

「ねぇ、この本キミの〜?」

脱兎の如く逃げてもいいだろうか?
何故に芥川次郎先輩がいるんだ・・・!!
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