黄土衣 | ナノ


  Armada lnveible4/11


アルマダ海戦

1588年、ドーヴァー海峡でスペイン対イングランド(現在のイギリス)の海戦の総称である。
七月から八月にかけて行われたそれは、当時「沈まぬ太陽」と呼ばれ、全盛期を誇っていたスペイン帝国が当時海賊が多いとされていたイングラテラ・・・イギリスに大敗をし、永遠に続くかと思われた栄光が偏り始めたきっかけとなった海戦だ。
イギリスからの視点で言えば大国スペインに勝利したお陰で大国として一歩踏み出す事になった重要な海戦だ。
十九世紀にかけてイギリスすっげぇよな。7つの海を網羅したようなもんじゃんか。

そもそもアルマダ海戦に発展した原因はキリスト教内の宗派対立だったらしいぜ?


あ・・・ヘ○リアがお好きな貴腐人のお姉様方は「アルマダ」とかでニヨニヨしているかもしれねぇが、一応知識として頭ん中に留めておいてくれ。


村の伝承の一つにこうある。


恐ろしい海戦を生き延びた男がいた。彼はもう皆満身創痍である。
我らが聖母の星、「海の星」が垣間みる場所があった。「海の星が」夜空の中央に見えるこの土地である。
男はここに村を建てた。聖母がそう男達に告げたからである。





ある兄弟がいた。兄デネブとその弟イバリダである。彼らは村を作った男の四代目の子孫である。
彼らは互いに性格も違えば容姿も違っており兄は体が丈夫で獣の様に毛むくじゃらであり弟は体が弱く色が真っ白であった。二人は仲のよい兄弟である。
イバリダが行った。「村の外に出てみたいのです」デネブは「駄目だ。お前が倒れたらどうする」イバリダは「では神に聞いてみましょう」とデネブに進言すると「それがいい。」と頷き、その通りにした。
そこで二人は神の声を聞いたので村の外れの洞窟まで行く事になった。
神のお告げかそうだったからである。

暫くして二人は洞窟へ出かけた。村人もそれを見ているので間違いない。
ところが、夕方。イバリダだけが帰ってきた。村人はなにがあったのかと聞いても顔を真っ青にし口を動かすだけである。
イバリダは声が出なくなっていた。イバリダの為に村人は羊皮紙とペンをイバリダに渡した。
イバリダはよれよれになった文字でこう書いた

『太陽がデネブを焼いたー・・・』と







「と、まぁ今のが俺が聞いた村の伝承だ。」

俺は傍らを歩いている翁と赤毛にそう伝えた。ちなみに前方にはトエスさんが歩いてらっしゃいます。
実は今、例の洞窟に向かっている最中だったりする。
村の皆と話し合ったんだけど奴らにこれ以上村で騒がれても困るから実際の話をして気の済むまで調べてもらったらどうだ、そうしたら静かになるんじゃないか、ってな。
案の定赤毛と翁はすぐに話に乗り、洞窟へ向かう事になったんだよ。

ちなみに構成はトエスさん、俺、翁、赤毛だ。
なーんで俺達が選ばれたのかなんだけど、トエスさんは言わずもだな。喧嘩節がめっぽう強いからだ。
・・・確かに真っ黒ドS様だしなぁ・・・・
俺も体力ある方で少し喧嘩が強いからだそうで。後、伝承の語り部も任されました、はい。
俺なんかでいいの!?と皆に聞いたらさ、

篤志は他の伝承も知ってるでしょ?と跳ね返されました。

畜生、ぐうの音もでねぇ。
だって気になるじゃんかよ!嫌に神がかった内容の話は実際の所の話の差異がどう異なるのか気になんじゃんかよ!
ただ本を読むだけじゃ客観的すぎてわっかんねぇから調べ歩いて近くの村に住む人達の話も聞いちまったよ!
やりすぎたって?

なめんなよ、親父直伝だ(ドヤァ)


「あと妙にこの話は神懸かってるから隣村のばあさんに聞いたんだけど、この村は元々廃墟だったんだと」
「ほう、廃墟とな?」
「おー。イギリスって二枚舌だろ?度々騙されたり、イングランドの海賊に襲われたりしてたらしい。」


だからこそ、警戒心が強かったんだ。
もう二度とアルマダの様な屈辱には遭いたくなかったから。

ふっ親父直伝の調べ方が此処で生きるとは思わなかったぜ。

ん?と赤毛が首を傾げた。聞くとイバリダはその後どうなったのか、だ。
俺はにーっこりと笑ってみせた。はっ五月蝿いコイツには良い刺激になるかもな。

「やっぱやめr「考えてみろよ、中世のスペインは信仰深すぎるカトリックだぜ?」あぁもう嫌な予感しかしないさ!!」

ここからはお嬢さん方には話す事ができねぇ内容だから容赦してくれ。




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