黄土衣 | ナノ


  派手な聖職者?3/3


訳はこうだ。
最近村にやってくる白装束の奴らが今度は黒装束の奴らを連れてきたらしい。
黒装束は左胸に不可思議な十字架を掲げいかにも聖職者です☆というなりだったと。
・・・だがな?俺たちの知る聖職者(修道士や神父様とかな)はああいう感じに派手派手しくない。
神に仕える身なんだ。礼拝以外の黒装束はとても質素だ。

・・・で、その黒装束の奴らは自信を「エクソシスト」と名乗り、村の皆視点からするとこの周辺の海賊関係の伝承を吐くように脅されたとか。
・・・言っていい?
黒装束の人たち運なかったな(遠い目)

「あれ?俺なんで心配されるんだ?」
「篤志は鈍いところがあるからね。連中に人質として捕らわれかねないだろう?」
「お!トエスさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってなんだよその重装備!!!!」

今のトエスさん恰好は狩猟に行くときの服装に短刀と海賊がよく使いそうな銃を腰につけ、左手には散弾銃、右手にはサーベルという完全装備でしたまる
トエスさんはいつも通りに俺に接してくれるが、むっちゃ怖ぇ・・・

「何って・・・・・・この村を脅かす不届き者を始末するからに決まっているだろう?」

あははー現役時代の血が騒ぐなあ〜♪



・・・俺、トエスさんが敵じゃなくてガチで良かった・・・

うん、怖い。今のトエスさんマジで恐いから!!悪魔が尻尾巻いて逃げるから!!

「何か言ったかい?」
「ナニモイッテナイッス」

よく見ると村の男性陣は何かしらの武器を各自手にしていた。
・・・ってなんでそんな迎撃体勢!?

頭冷やして考えれば村の皆の過剰な迎撃体勢である理由を俺は知ってるんだ。だから俺からしたら仕方のない気がするんだな。
俺が苦笑いを浮かべると村の皆も安心したのか、緊迫した表情だったのが少し柔らかくなった。

「ともかく、篤志が無事でよかった。」

さあ家に帰ろうか。
そういってトエスさんの店もといトエスさん宅へ向かうことになった。あ、ちなみに魚の事は褒められた。やった!

ふと感じる事がある。黒装束の奴らはなんでここの伝承を知りたがるのだろうか疑問に思わないか?
確かにこの村の成り立ちは少し特殊かもしれない。だがそこまでして知りたがる話でもない気がする。つかどこかの国でもありえそうな話だし。

「ー…でさトエスさん。その黒装束の奴らは追っ払ったんですか?」
「あぁ、彼らなら・・・」

にこっとうっすら黒く微笑むトエスさんをみて、むっしょーーーーーーーに嫌な予感しかしない。(断定である)
トエスさんが店の扉を開けると
と!?

「これ解くさーーーーー!!」
「年寄りにはちと優しくしてくれんかのう。」
「って何やってんだあああああああああ!!!!!????」

捕縛されてました。







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