黄土衣 | ナノ


  近状報告させて1/3


どうも、鷹狩篤志っす。池ポチャならぬ湖ポチャしてから約三年経ちました。

まず近状報告させて。



俺、何故か生きてます。
次に妹が心配です。心配すぎて兄ちゃん死にそう
次に此処はスペインの田舎町で、皆さんすっげぇ親切です。だっていきなり現れた東洋人(俺ね)を温かく歓迎してくれたんだぜ!?いい人達すぎた!
つか、多分言葉が通じていたからだと俺は思うんだけどね。これは親父にマジで感謝したわ(死ぬ前に掘りすぎてぎっくり腰になるなよーってふざけて言ってたのは許してくれ親父よ)
そんで今は優しいおじさんとその家族の家に居候してます。

そして最期。認めたくないが此処は俺の居た時代でもなければ俺の居た世界でもなかった。
何故わかったのか、俺の"勘"だな。うん。元々俺はこういう勘は外した事がねぇからな。
それに"勘"を証明するかの如く色々証拠があるしな。

証拠の一つ目は、俺が死んだ場所は日本だったのにスペインに飛ばされている事。
二つ目は、村の皆が来ている服装が俺の生きた時代のモノではなかった事。
教科書とか絵画で見た事のある服装をしているからな。現代じゃないってすぐにわかった。
世界が違ったという証明はまだなされていないが、近いうちに出ると占で出た。

まぁ、証明はこんなもんだが、、、、


証明は置いといて、俺は何故この世界に渡ることが出来たのかが気になる。俺は異世界に行きたいと思ってなかったし、方法を探してもいなかった。
何故そこまで言うのかだ?理由は至ってシンプルだ。



異世界を渡る行為は、禁忌なんだよ。



神様はともかく、人間は普通無理だ。
人が世界を渡ろうとすれば、人の理を外れることと相成る。
それにより人外に堕ちるか、魔に魂を喰われる。そんな事までして世界を渡りたいと思わないだろ?

神々の間でも異世界を渡るのはそうそう出来ないらしい。
昔、読んだことがある書物には神が人を異世界へ連れていくのを「神隠し」と言い、
神はなんらかの理由を持ってそれを行うと記されてあった。
それを覚えているからこそ不安を覚える。
既に人の理からはずれてしまったのではないかと思ったが、その気はなかった。

何故俺はこの世界にいるのだろうか、まぁそれは神のみぞ知るだろうな。

ま、そんなこんなで平和(?)に生きてます。



「篤志!!注文いいかー?」
「あ、わりぃ!今行くわ」


何してんのかって?見ての通り接客なう
…とふざけんのはよしといて、居候しているおじさん家族の営んでるバルで働いてるって訳。飯は美味いし皆優しいし、もう最高!
妹がいたらもっと最高だ!!


ちなみにバルっつーのはスペイン風居酒屋って感じで村の憩いの場でもあるんだ

「トエスさーん、タバス一つだってよ」
「わかった。あのお客さんが出たらシエスタするよー」
「あいよー」







prev | next6/22

[ top ]


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -