白兎を追いかけて | ナノ

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『部活動部長会議』


生徒会から各部活動部長は絶対参加の、月に一度行われる定例会議。
それはとある教室にて行われていた。


そして今回は何故か、火花が散っていたのである。

「テニス部さんは学校出るん遅いんちゃいますか?練習終わっての自主練はええことですけど学校に迷惑かけるのはいかんでしょ」


サッカー部部長、薮内徹平。


「そら堪忍。せやけど自主練あってのバイブルですねんから、少しんことは目瞑ってもらえんやろか?サッカー部部長サン」


テニス部部長、白石蔵ノ介。


「依怙贔屓(えこひいき)はあかんでしょ。他の部に示しがつかんと俺は思いますねん」

「そういうサッカー部サンは休憩中にウチ(男子テニス部)を見に来すぎやないですか?」

「そらご苦労やなぁ。むっちゃ可愛いマネージャーでも目当てなんちゃいます?」

「ほんま気ぃ散るし迷惑なんでご指導頼んます、薮内部長」


バチバチバチ!

微笑みの中交わされる、部長二人の会話。


「白石と薮内ってどっちも穏やかな性格やなかったっけ?」

「せやった筈や。っちゅーか二人、仲悪かったん?」


外野が口出し出来ないほど白熱していた。




無神論を説く導化士
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